台湾で迎えた2019年は何とも拍子抜けでした。大晦日には近所で花火があがってそれらしくはありましたが、年明けは箱根駅伝を見ることもなく、2日からはもう学校が始まりました。
しかし、1月下旬になると学校では休業式があり、また街中の様子も変わってきました。さようならのあいさつは「新年快樂!」となり、台湾の年末の雰囲気が感じられるようになります。春節(旧暦お正月)の準備です。本屋やスーパー、歩道など町のいたるところに金や赤の派手な飾り物が売られ、いつもの道路はテントの店に変わります。慌ただしくにぎやかです。人が並ぶのを覗いてみると、飾りものの縁起文字を書いてもらう人たちの行列で、台湾らしさが感じられます。春節前の3日には家族が台湾に来たので、台北で一緒に過ごしました。この日乾物などの問屋が集まる迪化街に行くと、アーケード沿いの店舗だけでなく道路も屋台がいっぱいで大混雑です。とにかく流れに乗って進むしかなく、まるで上野アメ横の年の瀬のようでした。
春節を迎えて、初詣を誘われました。人の集まる廟に行くのかと思っていたら、連れて行ってもらったのは静かなお寺でした。台湾式の参拝の仕方を教えてもらってにわか参拝です。別のお寺では読経にも参加させてもらい、貴重な体験ができました。
また、この休みに台中フローラ世界博覧会(花博)にも行きました。夏のような暑さの中1時間以上も我慢強く並んで花夢館に入場、中は胡蝶蘭が贅沢に使われた展示で並んで待ったかいがあったかなと思えました。
春節から15日目は元宵節(日本の小正月)、お正月最後の行事です。新竹市でもにぎやかにランタンフェスティバルが行われました。城隍廟には市民が作った数多くの干支のランタンが飾られました。また、市内は多くの団体が様々なパフォーマンスを繰り広げにぎやかな晩でした。