西スマトラ州にあるパダンで活動をしているインドネシア10期の鬼頭直美です。
今回は私が最後の授業で行った活動について紹介をしたいと思います。
派遣が決まった時からこれだけはやりたかったこと。
それは日本の生徒とインドネシアの生徒との手紙の交換です。
自分がその語学を学ぶ生徒だったらどんなことをしたいかと考えた時に、1番に思い浮かんだのが、その国の人と友達になりたい!ということでした。
この街で出逢った生徒達の多くが生まれて初めて出逢った日本人が私。
生まれて初めて日本語で会話した日本人が私です。
授業で毎週のように日本語を学ぶ生徒達にとって、おはよう!こんにちは!さようなら!のたった一言だけでもその国の人達と挨拶ができたことは、ワクワクするし、自信になる。
勉強した文章で会話なんてできちゃったら、日本語を学ぶモチベーションはぐんとアップしちゃいます。
これは6カ月間生徒と過ごしてきたなかで私が実際に見てきた彼らの姿でした。
帰国前に、私だけではなく、彼らと同じ歳の日本人の生徒達と繋がってほしい。日本に友達をつくってほしい。
そんな思いから、私の実家の塾の生徒さん達にお願いをして手紙を書いてもらいました。
日本人から貰った初めての手紙の封を嬉しそうに開ける姿。
中に入っていたプレゼントを大事そうにしている姿。
今まで勉強してきた言葉を一生懸命思い出しながら1文1文丁寧に手紙を書く姿には思わず込み上げてくるものがありました。
日本語パートナーズとしてこの街で活動できる期間は限られていますが、この期間だけが全てではないはずです。
この手紙は、私の帰国と一緒に日本へ持ち帰ります。
そして、また日本から返事を返して、ここを離れてもずっとずっと繋がり続けていけたらなぁと思います。
そしてまた1人、また1人と大好きなパダンという街に日本のファンが増えていってくれたら嬉しいです。