12年生、最後の授業で、日本の「卒業」について紹介しました。12年生は、日本でいう高校3年生です。私の派遣校の12年生の日本語の授業は、他教科に比べて、4月初旬の早めに修了します。6~7月にある大学受験に備えるためです。最後の授業では、日本では学校を卒業する時、卒業式があって、卒業アルバムと卒業証書が授与されるという紹介をしました。
【卒業式、卒業証書】
私の派遣校では、卒業式はなく、みんなで一緒にご飯を食べる卒業パーティーがあるそうです。卒業証書は、試験で一定の点数をとった人が、教育局から授与されるそうです。
【卒業アルバム】
私の派遣校には、卒業アルバムがありません。担任の先生によっては、クラスで撮った写真をアルバムにして、用意しているところもあるそうですが、日本のような卒業アルバムはないそうです。
卒業アルバム作成のため、事前に生徒1人1人の個人写真を、授業で撮りました。私が撮影するより、生徒が撮影した方が上手いので、私のスマホで生徒にとってもらいました。
「1人1人の写真を撮ります」と伝えると、制服や髪型を整え始め、女の子は化粧をし始めたり、2人がかりで撮影対象にライトを当て始めたり、その光景がとにかく面白かったです。私のスマホを貸出していたので、その時の様子を写真でお伝え出来ないのが残念です。
最後の授業では、日本の卒業について紹介したあと、生徒1人1人の写真と、今までの日本語の授業で撮った写真、日本語の先生のページ、生徒が生まれた時から卒業する時代の日本の出来事、そして卒業証書を一冊の本(卒業アルバム兼卒業証書)にして、渡しました。
卒業アルバムを作成するのはとても大変でしたが、生徒の顔と名前を覚えることができて、大切な宝物になりました。いつまでも高校の友達を大切に、健康で、楽しい大学生活になるよう祈っています。高校3年間、頑張ったね。卒業おめでとう。