よくこんなことがあった。
スーパーの店員さんや市場で通りすがりの人に話しかけられる。
「日本人ですか?」
そうです、と答えると、彼らは嬉しそうな顔をする。
そして「私は○○です。」という自己紹介をしてくれたり、「こんにちは。」「ありがとう。」などの日本語を使ってくれる。
なんでも彼らが高校生や大学生のときに出会った日本人から教わったそうだ。
中にはその日本人との写真を嬉しそうに見せてくれる人もいた。
また、「私はいつか日本に行きたい」という夢を語ってくれる人も多かった。
こんな出来事から、私の派遣先であるパダンで日本への繋がりが残っていることを深く感じられた。
パダンでの約7ヶ月の日本語パートナーズとしての活動を終えた。
自分が派遣されたことで、生徒や先生たちにとって何かプラスになったのだろうか。
この答えは今すぐに目にみえる成果として出てくるものではないと思う。
もちろん、目に見える成果や手ごたえ、やりがいを感じたことはある。
でも本当の意味の自分の活動の成果はこれから出てくるのだと思う。
派遣前研修に参加するまで何も知らなかったインドネシア。
でも今では自分の第2のふるさとと呼べる場所があるインドネシア。
自分の中でインドネシアが身近な国になったように、生徒たちにとっても日本が身近な国になってくれていたら嬉しい。
いつか自分の生徒と日本人が出会ったとき、日本語で話して交流をしてほしい。
欲を言えば、自分との写真なんかみせて、この日本人から教わった、とか言ってほしい(笑)。
自分の活動の中の何かが彼らの心のどこかに残り、彼らと日本を繋げてくれるものになってくれたら、これほど嬉しいことはないと思う。
自分も日本で生活する中でインドネシア人を見つけたら交流したいと思う。
生徒達や先生から教わったインドネシア語を使って。