「私にどんなことができるだろう」「生徒たちとすぐに仲良くなれるかな」
日本語パートナーズとしてここに来る前はそんな不安でいっぱいでした。
任期終了を目の前にして今思うことは、趣味や特技など自分が好きなことを活動の中で最大限に活かすことの面白さです。それが想像していた以上に私と生徒、先生方の間をつなぐ大きな力になりました。
授業や日本語コーナーで様々な日本文化紹介やゲームをやってきましたが、それらのどれよりも生徒とのつながりを感じられたのは、趣味である「ダンス」を通して生徒と関わったことです。
私が長く学んできたのは世界的に流行している現代的なストリートダンスです。伝統的な「日本文化」とはいえないですが、かえって普段関わることのなかった生徒たちと交流するチャンスが広がり、また、台湾でどんな音楽やダンスが流行しているのかを知ることができ、パートナーズの活動の楽しさもぐんと増えました。
嬉しいことに、花蓮高校の多くの生徒が歌ったり踊ったりすることが好きで、私が学んでいるダンスのジャンルが好きな生徒もたくさんいました。そのおかげで、高校1年生から高校3年生までそれぞれの学年のイベントで生徒とパフォーマンスをする機会に恵まれました。自分の好きなことが台湾の高校生にも通じること、その喜びを分かち合えること、本当に幸せでした。ダンスが、言葉や年齢、国籍を越えて私たちの間をつないでくれることを改めて実感しました。
活動を終えて帰国するのはとっても寂しいですが、こうして生徒とつくったたくさんの思い出に溢れる日々を思い返すと、嬉しくて力が湧いてきます。またどこかで、みんなと歌ったり踊ったりできる日が来ますように。