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時間の約束

12月に入り、活動期間の折り返しを迎えました。ときどきハプニングもありますが、楽しく活動をしています。10月〜11月は、教科書の課を進めながら、文化紹介では、カレー作り、書道を紹介しました。

生徒たちと撮影した記念写真
授業後、マウリド(11月9日のムハンマドの生誕を祝うお祭り)で、生徒の家に招待してもらいました。
授業の様子の写真
私以外の日本人の声を聞いてもらうため、同じ地域のNP(日本語パートナーズ)に協力を得てリスニングの問題を作成。回答を確認している様子。
食事の様子の写真
バナナの葉っぱをお皿代わりに、カレーを上手に右手で食べます。
屋外の屋根がついた場所でカレーを作る生徒たちの写真
教室内が暑いので、急きょ屋外で行なったカレー作り。そんな予想外の展開も楽しいです。
イラストを用いて挨拶を説明している様子の写真
カレーを煮込んでいる間は、「いただきます」「おいしい」など言葉を勉強します。
書道作品を持った生徒たちの写真
教科書で習った言葉を、書道で書きました。生徒は大きく「ゆめ」を描き、そのあと、1人ずつ自分の夢について発表しました。

楽しく活動をする中で、難しく感じていることもあります。1番難しいことは、「時間を約束すること」です。ある日、CP(カウンターパート)の先生と約束をしました。先生から、「朝8時、学校に来てください」とメッセージがあったので、私は8時に行きました。しかし、どこにも先生はいません。気長に30分待ったあと、私は先生に「どこにいますか?」とメッセージを送ったところ、先生からは、「私は9時に行きます」とメッセージが来ました。そういったことが何度か重なりました。

その度に、時間通りに来た私は、「もっと遅くていいなら、〜できたのに」と、損をした気持ちになります。私の中には、「時間を守ることは大事」という認識があります。インドネシアの“ジャム・カレット”(伸び縮みするゴムの時間)の中で暮らす中では、そういう自分の認識が通じないことも分かっています。しかし、実際にそれを経験すると、「相手は悪くない」「自分も悪くない」でも、自分だけ損をした気分になり、行き場のない感情が残ります。

そんな私の対処法は、学校の私の机に、本や雑誌を置いておき、長く待つ場合でも「よし!こんな時のために置いていた本を読もう」と気持ちを切り替えることです!そうすることで、損をした気分も少なくなくなっていきました。

“日本語パートナーズ”の活動はとても楽しいです。その活動を実現させるためには、先生との小さな認識のズレを解消したり、日本人同士なら言わなくても分かることを、丁寧に1つ1つ確かめていくことが重要だと感じています。日本人の私と、インドネシア人の先生の間に生じる小さな摩擦を解消して、もっと、もっと、インドネシアに歩み寄れるようになりたいです。

伝統衣装を着た山本さんの写真
カウンターパートの2人の先生は、インドネシアやロンボク島の文化を教えてくれます。学校の創立記念日の行事では、ロンボクのササック族の衣装を着せてもらいました。
Writer
インドネシア 西ヌサトゥンガラ州
山本 翔子さん

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