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「異文化を理解するために」

Assalamu Alaikum Warahmatullahi Wa Barakatu!
(あなたたちの上に平和がありますように)

みなさんこんにちは、インドネシアの有田祥子です。
チルボンに来てから、あっという間に3か月が経ってしまいました!
時間の流れる速さはいつも同じはずなのに、インドネシアへ来てからそのスピードは2倍にも3倍にも感じてしまいます。時間が惜しい!とこれほどまでに思ったのは初めてです。

学生だった頃、何事にもいまいち本気になれなかった私ですが、こちらへ来てから本気で学びたいと思えることに出会えました。
それは何かというと、「宗教」について。インドネシアは9割がムスリムなので、とくに「イスラム教」についてです。

様々なデザインのムクナを着用した生徒たちが集まるモスクの写真
学校のモスクにて。1階は男性、2階は女性専用です。礼拝の時間になると、生徒らはお祈りに行きます。女性はMukena(ムクナ:顔と手以外の肌を隠すための服)を着てお祈りをします。
ヒジャブ売り場の写真
ヒジャブ(ムスリムの女性が髪を隠すために使う布)のお店。
町の至る所に、ヒジャブやイスラム教の服のお店があります。

「イスラム教」と聞いて、みなさんはどんなイメージを持つでしょうか……?

かつての自分に同じ問いをしたら、まずネガティブなイメージが思い浮かんだかもしれません。なぜなら、テレビや新聞で見る悲惨なニュースの印象が強かったからです。
しかし、それはただ単に自分が「知らなかっただけ」ということに気づかされました。
私が出会ったイスラム教の人たちは、本当に誠実で穏やかな、心優しい方々ばかりなのです。

生徒たちとの記念写真
宗教学校にて。初めて行ったにも関わらず、本当に温かく迎え入れてくれました。
一緒に学校を見て回ったり、アラビア語を教えてくれたりしました。

私はよく先生に質問するのですが、いつも優しく丁寧に教えてくださります。
そして、笑いながら「焦らなくていいよ」と言ってくださります。

モスクでの礼拝のようすの写真

「礼拝のとき広いスペースがあるにも関わらず、なぜみんなくっついてお祈りするのか?」という質問をしたことがありました。
それは、人を地獄に誘う悪い悪魔が入り込まないようにするためということでした。
またイスラム教の人々はみな兄弟という考えなので、触れ合うことでより友好が生まれるそうです。

先生がたとの記念写真
いつも優しい、仲良しカウンターパートの先生たち。私にとってインドネシアのお母さんのような存在です。

先日先生に「ありがとう。私もイスラム教について深く考えるようになりました」と言われました。

私も生徒から日本についての質問をされますが、質問されることでより深く考え、知らないことであれば調べ、それが新たな学びになります。
「疑問を投げかけること」は異文化を理解するにあたり、両者にとって大きく価値があることだと気づきました。

日本語パートナーズとして日本を伝えることはもちろん大切ですが、現地の習慣や文化を学ぶことも重要なことだと思います。
これからも一歩一歩ではありますがただ着実に学び、理解を深めていきたいです。

モスクで向かい合ってお祈りする先生の写真
Amin(アーミーン:願いを叶えてください)
Writer
インドネシア 西ジャワ
有田 祥子さん

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