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「パレンバン訪問記 NP活動の一つとして」

“日本語パートナーズ”(NP)の活動の大半は、派遣先校の生徒に日本の言葉や文化を伝えること。しかし、インドネシアを知り、日本に伝えることも大切なことです。また、現在、私は学生ですが、高校の社会科教員を志しています。そこで、学期間の休みを利用して、只今NPが派遣されていない、インドネシアの古都パレンバンへ訪問してきました。

「シュリーヴィジャヤ」と聞いて、ピンとくる方は多いかもしれません。パレンバンは7-14世紀にスマトラ島やジャワ島、マレー半島周辺に存在した王国の都です。当時は仏教国。また、第二次世界大戦中、日本軍が落下傘作戦で占領したことでも有名です。

街の風景写真
後になって「外国人が一人で行ったら危ない」とタクシーの運転手に言われたところ……。非常に賑わっていました。
綺麗なショッピングモールの写真
某有名コーヒーショップをはじめ、日本の某有名牛丼店もありました。

現在のパレンバンは綺麗で安全な鉄道が走り、日本食も集まるモールが点在しています。日本の戦後賠償で1965年に完成した「アンペラ橋」も健在です。古都を活かした観光地も多く、「シュリーヴィジャヤ博物館」「スルタン・マフマド・バダルディン2世博物館」「バラプトラドゥファ博物館」の3つの博物館が有名だそうで、ここを中心に3日間滞在してきました。「Bukit Siguntang」という王朝時代の王様のお墓、1つの島丸々がお寺の「Pulo Kemaro」も興味深かったです。

橋の写真
橋付近から。事前にインターネットで調べていたのですが、その何倍も大きく、綺麗な橋でした。夜も綺麗なようですが、治安も考慮して昼間に撮影。
渋滞した橋の上の写真
タクシーの中から。やはりパレンバンも渋滞が多いようです……。
銅像がある写真
実は上空から見ると面白いです。ぜひ……。
案内の男性と記念写真
昔の日本の歌を歌える方が案内人でした。日本軍占領期のこともお話しいただきました。
博物館の外観写真
一番大きく有名な博物館と聞きました。外には伝統的な建築様式の建物がありました。

実は、海外を1人で飛行機に乗り、歩き回るのは、今回が初めての経験。お店のスタッフやGrab(オンラインタクシー)、博物館の案内人など多くの人が「Orang Jepang?(日本人?)」と声をかけてくれ、さらに名物も教えてくれ、インドネシアの方々の優しさに触れることができた時間でした。

軍隊のイベントの写真
運良くインドネシア軍(陸海空勢揃いな様子でした)のイベントがありました。「軍」は日本にはいないので新鮮な気持ちで見学しました。でもみなさん楽しそうな雰囲気でした。
丘の上の写真
丘の上にお墓が密集していました。お参りをして写真を撮らせていただきました。
お寺の外観写真
島丸々がお寺。中華系の役人さんが作ったようです。

多くの方が高校で世界史を選択してきたと思います。しかし、残念ながら、東南アジア史を扱う時間は少なく、馴染みのない川や町などの単語で苦手意識を持っていた方も多いかもしれません(実際、私は苦手な単元の1つでした......)。NPで学んだこと、感じたことを将来の仕事で活かすことができたら、これ以上本望なことはありません。引き続き両国のために努めることはもちろんですが、私自身の学びのためにも精一杯活動ができたらと思います。

電車の車両の写真
空港から市街地までをつなぐ電車。だいたいRp.5000(約40円)で移動できます。
食事の写真
パレンバンの伝統的な食べ物。日本の「はんぺん」のようでした。
Writer
インドネシア 北スマトラ州
箕浦 広志さん

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