ベトナムに派遣されている鎌田です。 今回は、私が日本語の授業で意識していることについて紹介します。
中学1年生は「ひらがな」の次に「カタカナ」を勉強しますが、カタカナは書き順を間違える生徒が多いため、カタカナ練習シートで書き順を勉強しました。
まず、練習シートを番号順になぞって書き順を覚えます。次に、指で空中に大きく文字を書きます。各自のノートに50⾳を書いた後に、一人ひとり⿊板にアルファベットを書きました。
最後に、自分の名前をカタカナで書いて欲しいとの要望が出たように、生徒も楽しくカタカナを勉強できたと思います。
中学2年生になると形容詞述語文を勉強し、日本語の表現力も豊かになります。
一方、日本語は第二外国語のため、この時期から勉強する子としない子の差が拡大します。
だから、CP(ベトナム人の先生)と私は、生徒に日本語に興味を持ってもらうために、いつも「楽しい」授業を心がけています。
新しい言葉や表現を覚えることの楽しさ、日本語を使うことの楽しさ、自分の言いたいことが言えた時の嬉しさ等を伝えるために、教科書の補助教材も考えています。
特に形容詞は目に見えないため、補助教材は大切だと思います。
形容詞をイメージする絵を作成し、名詞と組み合わせ、更に述語も〇(肯定)と×(否定)を加えて、生徒同士で楽しめるように授業を進めました。
気が付いたら、形容詞「大きい」を伝える時には、私のジェスチャーも自然と大きくなっていました。
私と生徒との日本語/ベトナム語での会話は、まだまだ不十分です。言いたいことが言えない、伝えたいことが伝わらない「はがゆさ」を感じています。生徒たちが日本語を勉強するように、「私も生徒と会話するために、もっとベトナム語を勉強しなければ」と感じています。