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日本人と外国人の共生を目指して

派遣期間:2019年8月~2020年5月

私は現在、午前中は公立中学校の個別支援員として授業に入って支援をしたり、不登校の生徒のケアをしたりしています。午後は海外にルーツを持つ児童生徒への日本語支援の仕事も行っています。静岡県から派遣され、小・中学生と高校生を対象に日本語を教えています。児童生徒の出身はブラジル、ペルー、フィリピンと多国籍ですが、日本語パートナーズ(NP)の経験を活かして、相手のルーツの文化を尊重すること、私自身が楽しんで活動すること、準備に時間をかけること、定着のために「書く」ことを大切にしています。

派遣先の学校の写真
派遣先の学校の写真2

NPを経験する前は、2週間~1か月のスパンで色々な国に短期滞在しましたが、実際に現地で働くという経験は想像していた以上に貴重な体験でした。ニュースやネットの体験談として現地の知識を聞いてわかったつもりになっていても、現地の人の価値観や生活様式に自分が巻き込まれてみて初めて知ることも多く、NPの経験を通して、自分の意識が大きく変わっていることに気付きました。また、現地の先生方と同僚としてかかわることは、社会人としてもとても貴重な体験でした。正しい正しくないではなく、それぞれの文化や考え方を尊重することを今後も心がけたいと思っています。

私の住んでいる地域では、外国人労働者や、その家族である外国人児童生徒が年々多くなっています。家族の都合で日本に来た彼らは日本語学習への関心やモチベーションが高くないことが多く、日本の学校にもなじめずに不登校になってしまう子もいます。地域の日本人との間で、生活様式や認識の違い等によるトラブルも起こっています。

しかし私は、これからは日本人と外国人が共生していかなければ、地域社会が成り立たなくなるのではという問題意識を持っています。日本人と外国人がお互いの文化を尊重することができるような地域の取り組みが必要です。その1つとして、外国人児童生徒が日本の学校に居場所を見つけられるような支援が必要になっています。自分ができることは限られていますが、日本語支援の機会を通して、社会に出てからも日本人と共生できるようなスキルを身につけてほしいと思っています。

派遣先の学校の写真3
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Writer
ラオス ビエンチャン
小澤 法子さん

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