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日本語コンテストで得られるもの

サワディーカー!タイ・イサーン(東北)地方にあるウドンターニーに派遣されている平です。

わたしはこれまでに、3つの日本語コンテストの指導をしました。コンテストごとに規模や要綱は異なりますが、共通しているのは、日本語のスクリプトを暗記してスピーチをするということです。

1つ目のコンテストのテーマは「地域の名物の紹介」でした。このコンテストは大学が主催するもので、3人1組で5分間の動画で予選が行われ、予選で通った上位3組がZoomでスピーチし、日本人審査員からの質問に答えるというものでした。

まずは、満足のいくまで何度も動画を撮り直し、動画予選を通過することができました。予選通過の発表日からさまざまな質問のパターンを考えて、本番に向けて質問に答える練習をしました。本番では、練習した質問にも、想定外の質問にも、しっかりと答えることができました。

Zoomで質問に答えます

その日の昼休みに結果が発表され、結果は優勝!学食にいた生徒は「とてもうれしいです。一番おいしいクイッティアオ(タイのラーメン)です」と涙ぐみながら昼ごはんを食べていました。

2つ目と3つ目のコンテストは、バンコクの国際交流基金が主催する全国規模のもので、テーマは「ものがたり」と「ニュース」でした。「ものがたり」は3人で6分、日本の十二支についてスピーチし、「ニュース」は2人で4分、同性婚についてスピーチをしました。動画の審査のみで、ウドンターニーの予選と地域予選に勝ち進むと全国大会に進むというものでした。

毎日放課後に練習をして、休みの日もオンラインで練習をしました。生徒たちは、日常生活でも十二支のセリフで「チュー(ネズミ)」「モー(ウシ)」「ニャー(ネコ)」と鳴くようになったり、ニュースキャスター風になってしまったりするほど頑張りました。

十二支の撮影のようす

ニュースの撮影のようす

結果は、両チームとも全国に進み、「ものがたり」は2位、「ニュース」は6位を獲ることができました。

日本語で十二支を言う長台詞にも挑戦!

本物のニュース番組のような動画編集も生徒たちで

どのコンテストでも生徒は、わたしが指摘したところをすぐに直して、どんどん上手になっていくのがわかりました。CP先生(現地の日本語の先生)は「結果にはこだわりません。生徒が努力して、やりきることが大切です」とおっしゃっていましたが、満足がいくまでやりきると結果がどうであっても「わたしたちはとてもよかった。上の学校はもっとよかっただけだな」と思えるのだと感じました。また、コンテストをすることで、生徒が自信を持って、より日本語の勉強に打ち込むようになることもわかりました。

Writer
タイ ウドンターニー
平 文音さん

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