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想いをつなぐ「水引飾り」

皆さんこんにちは。ベトナム9期として、フエに派遣されている西舘真弓です。

フエに日本語パートナーズ(NP)が派遣されるのは、2年半ぶり。ベトナム6期の先輩方は、新型コロナウイルス感染拡症大の影響で、任期途中での帰国となったそうです。そのため、せっかく準備していた文化紹介ができずに、残念な想いでフエを離れたと聞いています。

初めてハイバーチュン高校のCP先生(現地の日本語の先生)にお会いして、「何かやってほしい文化紹介はありますか?」と尋ねると、「6期NPさんと一緒にやるはずだった水引飾りをやってほしいです。」と即答。

ということで、高校での最初の文化紹介は「水引飾り」に決定。ところが張り切って準備をしていたら、なんと台風が襲来。学校は休校となり、文化紹介は延期に……トホホ(涙)。

3度目の正直で、ようやく10月12日に「水引飾り」の文化紹介ができました。最初にスライドを使って「水引飾り」に込められた日本人の思いや使い方などについて説明した後、いよいよ「水引飾り」の作成です。まず「淡路結び」を作り、それを発展させて「梅結び」を作ります。

水引を3本選ぶところから生徒たちはもう大興奮。どの色にしようか選ぶ目は、真剣そのものです。作り方のプリントと動画も活用しながら、私も生徒の前で結び方を見せます。最初は初めて知る水引の扱いに戸惑っていた生徒たちですが、どんどん作業に集中。手先の器用な生徒が困っている生徒に教え、互いに助け合って作業を進めます。淡路結びができたところで、それを指輪のようにして「結婚してください!」と寸劇を楽しむ生徒も……。(縁を結ぶという水引の意味をちゃんと分かっているのです。)梅結びができたら、最後に裏をボンドで止めて余った水引を切ります。最後に好きな紐をつけて完成です。

出来上がった梅飾りを嬉しそうに制服のネクタイにつけて見せてくれる男子生徒や、指輪にして見せてくれる女子生徒。「髪飾りにしたいのですが……」と相談に来る生徒など、みんな満足そう。とても素敵な「梅結び」が完成しました。CP先生も自分が作った梅結びを携帯電話につけて満面の笑顔です。最後にみんなで自慢の作品を見せながら記念写真。

その日の夜、たくさんの生徒たちが、作品を作る様子や出来上がった作品、友達と撮った記念写真などをSNSにアップしていました。「楽しい一日でした。教えてくれてありがとう!」と私にも日本語でメッセージが……。6期の先輩!想いをしっかりつなぎました。ありがとうございます。

「ここは、どうするの?」「私のやり方を見て!」教室のあちこちでプチ先生が……。

「梅飾りにつける紐(ひも)はどれにする?」CP先生も楽しそう!

色合いも鮮やかな生徒の作品。Dể thương quá!(かわいい!)

最後に完成した梅飾りと一緒にニッコリ。Rất vui!(楽しかった!)

「ネクタイにつけてみたよ!どう?」「Ðẹp trai!(かっこいい!)」
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