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巻き寿司作りとインドネシアの助け合い

Selamat siang! みなさんこんにちは!インドネシア18期、メダンに派遣されている田中愛乃です。今回はみなさんに「お寿司作り」の様子と、イスラム教の考えを紹介したいと思います。

派遣先校であるTaman Siswa高校の生徒と、11月に巻き寿司を作りました。今回は太巻きです。生徒にはあらかじめ「好きな具材を持ってきてね」と伝えてあります。そこで出てきたのが……サンバル(辛いソース)、テンペ(豆の発酵食品)と、カンティン(学校にある食堂のようなもの)から買ってきたチキンナゲット!インドネシア流の巻き寿司が出来上がりました。

サンバル

チーズをかけたり、周りを野菜でデコレーションしたり、盛り付けにもこだわる生徒たち。ちなみに醤油と海苔は苦手な人が何人かいました。生徒によると「しょうゆは塩辛い!」「海苔は魚くさい!」ようです。たしかにインドネシアではケチャップマニス(甘いソース)をかけることが多いので、その味に慣れているんだなと思います。慣れ親しんだ味は違うけれど、これも異文化交流!「苦手」な味でも、「知らない」よりは断然良いと思っています!インドネシア流の巻き寿司は「美味しい!もっと食べたい!」と好評だったので、家でも作ってほしいです。インドネシアで手に入るもので作ることで、親しみやすさ&再現のしやすさがアップしますね。

チーズのトッピング

生徒たちの巻き寿司

もちろんハプニングもあります。材料を忘れてくる生徒が数名いました。そんな時はすぐにクラスメイトが「これを使って」と材料を分けていました。ちなみに、テンペは私の大好物なので、「先生これ食べて!」と自ら分けてくれる生徒も。なんて優しいんだ!と感動しました。

この優しさの根本には『Zakat』というイスラム教の考えが関係していると感じました。Zakatとは「金銭の余裕があるムスリムが収入の一部を困窮者に施すこと」です。イスラム教では、生活における全てのモノは神様から与えられたもの(Rezeki)と考えるので、頂いたものは「みんなで共有し、助け合う」という姿勢があるのだと思います。イスラム教から学ぶ、助け合いの精神は私たち日本人にとっても大切だと思います。帰国までに私にできることを考え、インドネシアの人々に恩返しをしていきたいです!

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