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「だるまさん」製作プロジェクト

みなさまこんにちは。今日は、学校で行った文化紹介についてご紹介します。

私は中学1年生から高校3年生までの6学年を担当しています。各学年とも週に1回以上の日本文化の授業と日本語クラブがあり、日本の様々な文化を紹介できる時間をいただいています。とはいうものの、生徒に紹介する日本の文化を探しつつ、日本人もあまり知らない日本文化をこの機会に深く知ることも多く、私自身が改めて日本文化を学ぶ機会にもなっています。

このような中、今回は「だるまさん」を紹介しました。

「だるまさん」はタイの生徒にもよく知られていますが、達磨大師という僧侶だということ、目の入れ方にはルールがあること、色によって意味が異なることなど、詳しいことはあまり知られていません。授業では「だるまさん」の意味や由来、使い方などを説明することで「だるまさん」をより知ってもらいました。そして、「だるまさん」の折紙を作成し、生徒によるそれぞれの、色とりどりでさまざまな表情の「だるまさん」が出来上がりました。

表情豊かな「だるまさん」の折紙(高校1年生)

そして最大の作品はM5(高校2年生)です。

実は日本語教室には当初より大きな赤・黒・緑・金色の4体の「だるまさん」があり、どこから持ってきたのか、誰が作っているのか、どのように作られているのか疑問に思っていました。

実はこれらは、鳥かごを組み合わせて作られた、生徒の手作り作品だったのです。そして今年も日本語学科M5(高校2年)のクラスで「だるまさん」を制作しました。土台は2つの鳥かごを組み合わせ、新聞紙を貼り合わせることで、作り上げます。

鳥かごを組み合わせてだるまの土台作り(高校2年生)

そして、土台に白のペンキを重ね塗りし、乾かす……これを何度も何度も繰り返します。

放課後を利用して制作に取り組む生徒たち(高校2年生)

その後、今年の色を決めて色付けし、顔を描き上げます。放課後も利用してクラス全員が協力しながら、想像力豊かな発想で器用に作り上げていきました。

「だるまさん」に色付けし顔を書く(高校2年生)

約2か月かけて、今年はピンクの「だるまさん」が完成。ピンクの「だるまさん」の意味は恋愛成就。選ばれた色になんとも言えない高校生らしさを感じました。

日本語教室に新たにピンクも加わり、赤・黒・緑・金色と5体の「だるまさん」が生徒たちの願いを聞いてくれています。

ピンクも加わり5体の「だるまさん」が並ぶ日本語教室
Writer
タイ ノンタブリー
髙木 容子さん

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