私が派遣されている学校は、12月17日に終業式があり、新年のスタートは1月16日。
1か月も休み期間がありました。
なぜならば……今年はバリヒンドゥーのとても大切な行事「ガルンガン」と「クニンガン」が1月にあったからです。
ガルンガンとは、家や村の寺院に神様やご先祖さまが戻って来られる日。日本の「お盆」のような日といわれる日なのです。
この期間は、ご先祖さまたちが場所を間違えないように、目印となる「ペンジョール」を各家庭に1本ずつ立てます。このペンジョール作りのお手伝いをさせていただきました。
ペンジョールを作る様子
上部がしなった長い木に布を巻いたり、飾りをつけたりして作っていきます。
各家庭で飾りや作り方が違うので、道に並ぶペンジョールを見ながら歩くのもバリならではの楽しみです。
ペンジョールが立ち並ぶバリの家並み
そして、神様、ご先祖さまたちはガルンガンの10日後に戻っていきます。この日がクニンガンです。
正午に戻っていくと言われているため、当日は朝から寺院や家などでお祈りをします。
クニンガンのお祈りに集まった人々
色とりどりの装飾がされた境内に、続々と民族衣装を着た人たちが集まり、お坊さんのお祈りに合わせて全員で拝む様子はとても神々しかったです。
クニンガンの日は、ナシクニンという黄色いご飯を食べる風習があります。
ターメリック、レモングラス、ココナッツミルクなどをお米と一緒に炊くもので、普段から食べる料理です。いつもは買ってくることが多いという先生も、クニンガンの日は手作りするそうです。
これが本当においしい!!!
是非バリに来る機会があれば、食べてほしい1品です。
いただいた豪華な手作り料理(左中央がナシクニン)
ガルンガン、クニンガンはバリの暦に従って210日ごとにやってきます。
今回はたまたまお正月の時期と重なったため休暇が長くなりましたが、通常は1月2日から学校が始まります。日本と違ってお正月は1月1日のみ。特に何もしない、普通の休日だそうです。