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インドネシアに“さくら”が咲いたよ

こんにちは、インドネシア・東ジャカルタに派遣されている大野雅雄です。私たちNP(日本語パートナーズ)の役割に“日本文化を伝える”ということが柱の一つにあります。

私は、授業で多くの文化紹介の時間をいただいています。紹介する内容は様々で、その多くはPowerPointや補助プリントを使い説明した後、実際に体験する形をとっています。できるだけ日本の現状を正しく伝え、楽しく体験できるように努めています。

その中でも特に印象深かった“文化紹介”を振り返ってみたいと思います。それは、日本の「印鑑」と「春に咲く桜」の紹介です。消しゴムハンコのデザインは桜の花びらをかたどり、その中に生徒のカタカナの名前を入れました。
授業が始まり、日本の印鑑文化の紹介の後、消しゴムを配りスタートです。
しばらくたってから教室に入ってくる生徒もいましたが、いつもの授業と様子が違うぞと感じ取ったらしくて、作り始めると真剣に取り組んでいます。カッターナイフで指を傷つけるのではないかと心配しましたが、インドネシアの生徒は手先が器用で感心しました。

全集中で消しゴムハンコを作っています

クラスの桜が開花していきます

私とCP先生(現地の日本語の先生)の二人で掘り進み具合を見守ります。生徒は「せんせい!」と出来上がった消しゴムを嬉しそうに見せに来ます。自分の名前がカタカナだと感動は大きいようです。事前に用意しておいた模造紙にペタペタ押していきます。「桜の花は5枚の花びらだよ」と言うと、皆たくさん押し始めました。次第に桜の木が出来上がっていきます。

あたたかいインドネシアに桜が咲きました

元気の良いクラスに桜が咲きました

異国の言語を学習する上で、文字は大きな壁になります。今回作った消しゴムハンコから日本語への親しみを持ってくれると良いな、と思います。そして、SMK Paramithaの生徒たちがこれからそれぞれの道を進んでいく中で、少しでも私が紹介した日本文化を思い出したりしてくれたら嬉しいです。

Writer
インドネシア 東ジャカルタ
大野 雅雄さん

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