みなさま、こんにちは。タイ ノンタブリー派遣の髙木容子です。
今日は学校で行われた「退職される方々への感謝会」をご紹介します。
タイの学校では前期が終わるころ(当校では9月末)に、今年退職される方々への感謝を伝える会が行われます。日本でも退職する際には送別会など行われることも多いですが、タイは桁違いに盛大な会が行われる学校が多いようです。
現在タイではほとんどの方が60歳で定年退職を迎えられます。日本のように延長して再雇用される方はとても稀で、60歳以降、多くの方は在職中にはできなかった長期の旅行に出掛け、新たな生活を謳歌されるとのことです。
退職をお祝いする会は、午前中は全校生徒が参加する式典が行われます。
お祝いされるのは先生だけでなく、学校に勤務された方(日本でいう用務員さんや事務員さんなど)も全てが対象者となります。
朝礼の会場には退職される方々の写真入り横断幕が張られたり装飾が施されたり、会の準備は数日前から行われます。
壇上に並ばれる退職される先生方
当日は、全校生徒が並ぶ中、タイの民族衣装に身を包んだ生徒たちに誘導されて退職者の方々が入場し、生徒たちはタイダンスや花束の贈呈で感謝の意を伝えます。
退職される先生方はタイ服に身を包んだ生徒たちと共に全校生徒の前を進みます
そして、夜は学校関係者やこれまでに退職された方、他校の先生方なども出席され、数百人にもおよぶパーティーが行われます。
パーティーでは在職中の先生方による歌や踊りなどの余興も行われ、とても豪華な食事も振舞われます。
在職中の先生方による余興
また、退職される先生ごとにプレゼントブースが設置され、これまでお世話になった方々から感謝を伝える贈り物が次々とならびます。
お世話になった先生へのプレゼントブースは個人単位で設置されます
また、席には退職される先生方の学校での生活だけでなく、幼い時から学生時代も含めたプライベート写真など、60年間の歩みが綴られた記念集も配られます。60年間分の卒業アルバムといったところでしょうか。
出席者に配布される「退職される先生方の歩み」が綴られた記念集
先生方は深夜まで続く盛大な宴で見送られ、新たな生活をスタートされます。