Selamat Siang! みなさん、こんにちは。
インドネシア・ボゴールに派遣されていた大岩です。私の3か月半あまりのインドネシアでの学校生活を振り返ってみたいと思います。
まず第一に驚いたことは、インドネシアの高校生の素直さと真面目さ。確かに日本語の授業では、後ろで眠っている生徒もいるのですが、多くの生徒は新しいことを学ぶのが楽しいといった感じで、授業に臨んでいます。また生徒と先生たちの距離がとても近く、先生を尊敬しつつ、いつも一緒に授業を楽しもうといった雰囲気を作り出していました。
そんな生徒に対し、先生たちも一緒になり、笑い、励まし、授業を進めています。
日本語の授業を受ける生徒
先生の誕生日にサプライズ
二つ目は、テスト。以前の「パートナーズの声」にも書かれていましたが、学校のテストはペーパー(紙)を使わず、オンラインで実施するところがほとんどです。生徒がスマートフォンを見つめ、そこに書き込み、チェックを入れていく方式です。
なんだかとても不思議な光景ですが、日本も将来こんなふうになるのでしょうか?
定期試験を受ける生徒
三つ目は、驚いたというよりは再認識したといったところですが、イスラームが学校生活の中にも根付いている、ということ。朝礼でのクルアーン(コーラン)の朗唱はもちろん、授業の始まり、終わりでも常にお祈りがあります。金曜日のお昼前の授業は、お祈りのために早めに終わります。時々、生徒会の生徒が授業中にも関わらず、ザカート(喜捨)を集めに来ることがあります。それらのお金は、親のいない生徒へのお弁当の配布などに使われ、先生たちも積極的にお金を出していました。
生徒へのお弁当配布
さらに、派遣先校ではいじめ問題や環境問題への取り組み(ポスター、動画による啓発活動、リサイクル品のバザー等)が積極的に行われていました。
いじめを扱った作品上映会
SNSを駆使し、現代社会と対峙している……。
最初は幼く思えたインドネシアの高校生ですが、付き合えば付き合うほどその多様性にも気付かされました。世界で四番目に多い人口のインドネシア。派遣中に出会った若者たちの将来に幸あれ、と願うばかりです。