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辰年の抱負(日本語への思い)

派遣期間:2019年8月~2020年5月

2019年にハノイに派遣されたベトナム6期の鎌田です。
私たち日本語パートナーズ(NP)のベトナム6期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により任期途中で緊急帰国せざるを得ませんでしたが、私はNP派遣前研修で誓った「CP(現地の日本語の先生)になる」という夢を追い求めて、2021年からホーチミンの大学で日本語を教えています。
NP卒業5年目の辰年を迎え、「新たな目標」を見つけましたのでご報告します。
私が派遣されていたベトナムの国形は龍に似ており、かつてハノイはタンロン(昇り龍) と呼ばれていました。

ベトナムの国形は龍に例えられている

思い出深いのは、コロナ禍で緊急帰国した後に再入国した際にCP先生から受けた支援です。2019年8月にNPとして着任後、しばらくは派遣先校で対面での活動ができていたのですが、2020年2月に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で休校となりました。それまでのように「生徒に会いたい、CP先生と一緒に文化紹介したい」と思って派遣先校へ行っても生徒に会うことができず、同年3月に緊急帰国しました。NPとしての活動はやむを得ず終了となりましたが、CP先生の入国支援のおかげで2021年にホーチミンに渡ることができ、一緒にワクチン接種を受けて、オンラインで日本語を教えました。

ホーチミンでの新型コロナウイルスワクチン接種

2022年になり、待ちに待った対面授業が再開されました。
大学1、2年生は日本語教育主体ですが、大学4年生には日本のビジネスマナーやビジネス会話も指導します。

対面授業の再開

ビジネスマナーでは、日本語よりも、日本人の考え方、ベトナムと日本の文化や習慣の違い、日系社会での働き方などを教えました。
私が教えているベトナム人学生は発想力豊かでとても器用ですが、チーム作業では役割分担について相談することがなく、自分のできることに無我夢中で取り組む傾向があります。
少人数のワークならこれでも形になりますが、10名を超えるチーム活動や卒業後の会社での業務には通じないと感じ、PDCA(Plan Do Check Action)や他人から言われなくても自ら課題を発見し、より良くより効率的に進めるという日本式の改善活動など、ビジネスマナーと言うより「社会人としての心がけ」を指導しました。
その甲斐あって、卒業式を迎える頃には「先生、私たちは〇〇をすればベトナムはもっとよくなりますね」など、学生から嬉しい言葉が返ってくるようになりました。

社会人としての心がけ

日本人学生との交流会では、ベトナム人学生の英語力や表現力は日本人学生に引けを取りませんが、問題が発生した時にそれを解決する方法は日本人学生から学ぶ点が多いように感じます。今後は、日本語を通じてベトナム人学生の「課題対応能力を向上」させ、それを社会に広めることによって「現地の生活水準が向上」し、「ベトナムがタンロン(昇り龍)のように発展する」よう、これからも日本語の普及に携わっていきます。

タンロン(昇り龍)を目指して
Writer
ベトナム ハノイ
鎌田 雅司さん

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