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生かされている限り、挑戦し続けたい~ムスリムの文化に触れて~

派遣期間:2023年9月~2023年12月

私は3か月間、インドネシアのスマラン市にある専門高校の日本語授業で文化紹介をする貴重な体験を得ました。衣食住、季節行事についてのプレゼンや班対抗クイズ、折り紙やかるたなどを通して生徒たちと交流し、とても楽しい日々でした。国民の多くがムスリムということで、日本とは異なる文化習慣に触れて様々なことを考えました。一日5回のお祈り、豚とアルコールはとらず、ラマダンという断食期間があり、女性はヒジャブ(ムスリムの女性が頭や身体を覆う布)で頭髪を覆い肌の露出を避けます。私はなぜそこまで厳しい戒律があるの?と感じていましたが、彼らはその戒律を守りながら互いの連帯を深め、神様との対話を生活のよりどころにしています。それと同時に、他の宗教の人々の習慣をも認める姿勢をもっています。

折り紙で作成した四季の富士山

私は数年前に通訳案内士資格を取り、中学校教員の仕事を終えた後は、海外からの旅行者に日本の魅力を伝えるガイド業に携わりたいと考えていました。統計的には世界人口の4分の1がムスリムで、最近は東南アジアから来日する旅行者が増えています。しかし、現在の日本はムスリムの人たちが旅行しやすい国とは言えません。私は自分の住む鎌倉を中心に案内しながら日本文化を伝え、彼らが抱く疑問についてもわかりやすく答えられるように学び続けたいと思います。

スマランのモスク

人生もかなり後半にさしかかっているところでの新しい分野への挑戦は難しいかもしれないけれど、この世に生かされている間には、勇気をもって挑戦することで人生の最後に後悔することなく生きることができるであろうということを今回の日本語パートナーズの活動を通して確信しました。このような機会を与えてくださった関係各位の皆様に本当に感謝しています。帰国後、通訳案内士団体に登録し、旅程管理研修を受け始めました。インドネシア語のオンライン学習も続けています。いつの日か、インドネシアでお世話になった先生や生徒たちと日本で会い、自信をもって案内できるようになることを夢見ています。

Writer
インドネシア スマラン
山田 育子さん

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