マレーシアの中等教育は5年間。日本語の教科書も各学年あります。CPのBie先生、生徒、そして私にとっても『大切な教科書』です。
教科書は、学年が始まる時に学校から借り、進級するときに返却します。前学年の使用した教科書を順周りで使うことになります。だから書き込みなどはできません。テープで補修したり、カバーを付けたりしながら大切に使用します。もし、前学年が最終課まで終わらない場合は、教科書が無い状況で勉強しなくてはなりません。
私はマレーシアの日本語の教科書を派遣前研修中に初めて見ました。今、あらためてじっくり見てみると、色々な日本文化紹介があり、とても楽しいです。昔話の『かさ地蔵』もあります。桃太郎や童謡などもあります。
その他にも日本文化紹介のヒント(風呂敷・おりがみ・おにぎりの作り方)やマレーシアの文化(食べ物・スポーツ・祝日)なども多々あり、とても勉強になります。
週末、私はBie先生にお願いし教科書を自宅へ持ち帰ります。じっくり読んでいると、マレーシアと日本の共通点も発見できますし、マレー語の勉強にもなります。楽しくて時間を忘れるほど、とても大好きな教科書です。
そして、もう一つの『大切な教科書の教科書(?)』。マレーシア教育省の指導要領です。現地研修中に配布されました。帰国時に返却しなければなりません。5年間で何を勉強するかが一目瞭然です。
授業では教科書に沿った教材を作ります。
読めば読むほどイメージが沸き、日々教材を作るのが楽しいです。
今、マレーシアの学校で、同じ『大切な教科書』を通して、30年ぶりに生徒と共に青春時代を過ごせる幸せな私です。