潮州高中(高中は日本の高校に相当)に赴任し、7ヶ月が経ちました。7ヶ月いると日々の生活の中で、嬉しいこと、楽しいこともあれば、つらいこと、悲しいこともあります。
ですが、身の回りで色々なことが起こり、その対応の過程で心の中に様々な感情が渦巻くことは、日本にいても外国にいても、そう変わりません。特に、ちょっとした誤解が元で大切な人、身近な人と摩擦が生じることは、誰しもが経験することだと思います。
そういう時、周りの人の笑顔やちょっとした声に元気をもらい、幸せだな、と感じます。今月は、そんな小さな幸せを感じたできごとについて書きます。
ある日の放課後、2年生の生徒数人が学校の池の清掃をしていました。
私:「お疲れ様。偉いね!」
生徒:「先生も池に入りませんか? 気持ちいいですよ!」
私:「ありがとう。でも遠慮しておく(笑)。」
生徒たちの真面目に清掃する姿、笑顔と明るい声に元気をもらいました。
それから、ある日の午後、ひとりの先生が小学一年生の娘さんを職員室に連れて来ていました(台湾の職場ではよく見かける光景です)。先生が授業に行き、ひとりになった女の子は退屈なのか、折り紙の動画を見ていた私のそばに来ました。
女の子:「何見てるの?」
私:「折り紙。一緒に作ってみる?」
女の子:「うん! 作りたい!」
桜の花びら、葉を一緒に作りましたが、「わあ、きれい!」「すごい!ありがとう!」という彼女の素直な感情表現に、心癒されました。翌日、先生から「家に帰ってからもずっと美保先生の話をしていたのよ」と聞き、暖かい気持ちになりました。
落ち込むことがあっても、学校の内外に気にかけてくれる人がいるおかげで、元気に過ごせています。ありがたいことです。