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生徒たちの救護活動

ジャカルタのすぐ南に位置する「デポック」という町の高校に派遣されております、金森です。インドネシアに派遣される前は看護師でした。やはり、生徒たちの健康がとても気になります。

学校は毎朝7時から開始です。インドネシアの高校生たちは、お祈りをする為に4時くらいには起床しています。その為、登校時にはすっきりと目覚めているようで、あまり眠そうな生徒を見かけません。しかし、朝食は食べて来ない生徒が多く、登校直後もしくは10時頃の休憩時間にお弁当を食べている姿をよく見かけます。

毎週月曜日は約50分の朝礼から始まります。朝礼は、全校生徒が校庭に集まり、国歌斉唱、国旗掲揚、先生方からのお話など、生徒たちは真剣に参加しています。

さて、「朝早い」+「朝食を食べてない」=「朝礼で倒れてしまう女子生徒」というのは予測がつきますね。しかも、朝から暑い。ある朝、その事態が起きてしまい、倒れた女子生徒は男子生徒たちに抱えられて行きました。そして、じゅうたんが敷かれたお祈りスペースまでたどり着くと、今度は女子生徒たちにバトンタッチし、涼しくなるように扇いであげていました。保健の先生などいません。誰もがその状況に慣れているようでしたが、私はやはり落ち着かず、朝礼を抜けてその女子生徒のところまで様子を見に行きました。すると、ミントのようなアロマが漂っていました。「KAYU PUTIH(カユプティ)」というインドネシアでは定番の白樺オイルです。虫刺され、頭痛、鼻づまり、肩こり、筋肉痛など、万能オイルです。その生徒はリラックスできたようで、すぐ回復しました。

高校生の救護班が身につけているすスカーフの写真
高校生の救護班が身につけているスカーフ。
救急箱の中身の写真1
驚いたことに、多くの生徒たちが、担架の場所、救急箱の中身を把握していました。
救急箱の中身の写真2
2校とも救急箱には緑のボトルのカユプティがありました。

ある生徒は、けがをした生徒の包帯を巻きなおしてあげていました。手慣れた様子でとても上手でした。別の日には、担架でけが人を運ぶ練習をしていました。困っている人を助けようと行動できるのは、イスラム教の教えもあり、インドネシアの大きな強みであると感じました。

フットサル大会の写真
フットサル大会では、救急箱と担架がしっかり用意されていました。この時は、担架の出番が無くてよかったのです。
たくさんの種類のカユプティの写真
たくさんの種類のカユプティ。1つ60円くらいからのミニサイズもあります。
高速船で壁付けされている救急セットの写真
ジャカルタからの高速船で壁付けされている救急セット。やっぱりカユプティ。
Writer
インドネシア 西ジャワ州
金森 美幸さん

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