Xin chào.(こんにちは。)
4月に入り、日本では各地で桜が満開に近づいている頃でしょうか。
こちらは本格的に乾季が始まり夏のような暑い日々が続いています。
そんな気候の中、先日ここフエでも学校の中庭で桜を見ることができました。
それはベトナム語で「Điệp Anh Đào」とよばれる花で、ベトナムの桜です。
花びらは少し分厚く、白とピンクのグラデーションがかかったきれいな色をしています。
ベトナムで桜が見られると思っていなかったので、本当に嬉しくて、よく生徒たちと桜の写真を撮ったり、花びらを集めたりしています。
私にとって、一番好きな季節でもある「春」。
4月の文化紹介は「春」にちなんだものを取り上げて行いました!
春の香り・味・心を伝えられたらいいなと思い、3つの派遣校で「いちご大福」「さくら茶」「さくら抹茶ラテ」を作りました。
今回は、日本から持ってきた桜の塩漬けを使用しました。
生徒たちは香りと味がちがうこと、花びらを入れた水がピンクになることなど、興味津々に見て、聞いて、味わって文化紹介を楽しんでくれました。
いちご大福は、「甘酸っぱい」という味覚が不思議なようで、美味しいと言う生徒と、美味しくないと言う生徒に分かれました。
最後に、生徒から作った大福を半分いただきましたが、私の感想は「懐かしい」でした。
同じものを食べても人それぞれいろんな感想を持ち、特に今回は味、香り、季節、習慣など、目には見えない文化が確かにあるということを実感しました。
私たちは普段、日本語や日本文化の魅力を伝えるといった活動に取り組んでいますが、それは決して押し付けるものではなく、お互いの文化を尊重し理解し合う気持ちがあってこその活動だと改めて感じました。
いつも素直で心優しい生徒のみなさんのおかげで、「春」の文化紹介から、私自身もたくさんのことを学びました。
今後も文化や国民性の違いを楽しみながら、異文化理解にも繋がる活動をしていきたいと思います。