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日本語パートナーズ短期派遣-ベトナム短期6期美作チーム活動報告-

日本語パートナーズ短期派遣事業は、派遣先ごとに異なるニーズに対応するため、地域等を限定したうえで公募を行っており、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、ホストタウンとなっている地域のご協力を得て実施しています。

今回のベトナム短期(6期)の派遣では、ベトナムのホストタウンのうち美作市より、1組5名の大学生チームを派遣し、現地の中学校・大学で日本語を学ぶ学生たちと交流を深めました。

日本語パートナーズベトナム短期(6期)
大塚 友暉、小林 巧人、倉地 萌笑、橋本 陽穂、藤原 大智

こんにちは! 私たちは、日本語パートナーズベトナム短期6期です。美作大学の5人で、2019年9月17日から9月26日までベトナムのダラットとホーチミンで活動してきました。ダラットでは2つの大学、ホーチミンでは3つの中学校にて計12回授業を行いました。

派遣先校での活動の様子

私たちは、メンバー全員の特技(剣道、書道、箏、三味線)を活用し、生徒全員を巻き込んだアクティブな授業を行いました。また、私たちがオリジナルで作った「動作かるた/ひらがなかるた」は、生徒の今までの勉強の成果を発揮できるとてもいい活動になったと思います。かるたを進める中で、初級の学習者にとっては難しい発音のひらがなもありました。日本語の学習度に合わせたかるたの使い方として、ひらがな1字を使う方法、動作を含む単語を使う方法と、レベルに合わせた教え方を意識しました。また、私たちは言葉で伝えることも学習の上では必要になってきますが、どうしても伝わらない分、ジェスチャー、動作で伝えることの大切さも意識しました。
活動初日のダラット大学では、想定外の人数と教室環境に戸惑いを隠せませんでした。最初は大勢の前に立つことにとても緊張し、伝えたいことがきちんと伝わるか不安でしたが、学生たちは興味を持って積極的に授業に参加してくれました。また、授業の後に、学生から大学についての紹介や、歌、ダンス、ベトナムの伝統楽器の披露、お菓子やプレゼントなどたくさんのおもてなしをして頂きました。
活動を通して、ベトナムの学生は日本への関心がとても高いということが伝わってきました。

活動の様子の写真
「四季」に関する言葉を学ぼう
三味線の体験をする生徒の写真
「さくらさくら」に挑戦

滞在中、メンバー同士で意見を出し合うなど反省会を重ね、一緒に問題点を解決することで、活動後半の授業は堂々と前に立って話せるようになりました。

ミニゲームをする日本語パートナーズと生徒たちの写真
ミニゲームのたけのこニョッキ、盛り上がりました!

工夫をしたことや苦労したこと

私たちの活動は体験活動を多く取り入れており、教室環境や人数、授業の盛り上がりと進み具合などにより、変更は常につきものでした。「臨機応変に」。私たちが反省会などで知らず知らずのうちに多用していたワードです。最初は不安や緊張、焦りが多くありましたが、回数を重ねるごとに自信がつき、少し余裕を持つこともでき、急な変更にも早急に対応できるようになりました。

活動の様子の写真
お礼の言葉をいただきました。カモン!(ありがとう)

また、私たちが意識していたのは、「やさしい日本語+伝え方」です。毎日の振り返りの中で、伝わった・伝わらなかった言葉を共有し、改善に努めました。通訳の方やスタッフの方からアドバイスもいただき、アイコンタクトやジェスチャーの大切さにも改めて気づくことができました。全員が参加できていると体感してもらえるよう、質問の投げかけ方を工夫したり、メンバーの立ち位置を見直したり、手が空いているときには生徒の側で一緒に学ぶよう心がけていました。

かるたを体験する生徒たちの写真
動作かるた

印象に残ったことや気づきがあったこと

短期派遣のため、一日で複数の学校を訪問しながら立て続けに授業を行う必要があり、「即準備・即片付け・即移動・即改善」と忙しさがあったからこその充実感も得られたと思います。また、短い時間での授業だったので、メンバーが協力し合って一コマ一コマを大事に授業をすることができました。授業で出てくる言葉をすべて覚えることは難しくとも、生徒なりに努力し、取り組もうとしている姿を見ることもできました。そして生徒が、「日本文化に触れられて楽しかった」と言ってきてくれて嬉しかったです。

記念写真
お決まりのかけ声「せーの、みまっぱ!」

初めてのベトナム

あっという間に派遣が終わり、8日間の活動とは思えない程濃い毎日でした。全員にとって初めてのベトナム訪問でしたが、醍醐味、面白さはなんといってもどこへ行っても飽きないことです。まだまだ知らないことがたくさんあり、「もっと見たい、知りたい」と思える場所でした。活動の合間に街中を歩いていると、工事中の現場がいくつか見られ、ベトナムはこれからさらに活気づいていく様子が感じられました。また、ベトナム南部は気候も日本と似ており、とても過ごしやすい雰囲気なのも魅力の一つだと思います。

今後について

今回の活動の経験を多くの人に伝えていきたいです。活動を通して、ベトナムのことはもちろん、美作市の魅力を再認識することができたので、その点もSNS等を用いて、情報発信していきます。そして、家族や友人が美作市を訪れた際、私たちが案内人として美作市の紹介をしたいです。

教室で撮影した記念の集合写真
みんなで「モ、ハイ、バー!」

今回、日本語パートナーズとしてベトナムで活動することができて本当によかったです。 私たちの活動を支えてくださった皆さま、ありがとうございました。

Writer
ベトナム
ベトナム短期(6期)さん

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