7月5日に私の派遣校ウドンピッタヤーヌクーン校で、日本語学科主催の七夕祭りが開催されました。その中のイベントの1つ、コスプレ大会に出場した高校2年生の生徒を紹介します。
コスプレのテーマは「日本」です。七夕祭りの2週間くらい前から、職員室には連日コスプレ大会の出場申し込みに来る生徒が途絶えませんでした。
6月末に大きな黒いスポンジの板を担いで登校してきました。それを少しずつ切っては半田ゴテの熱で穴を開けて赤い糸で繋いでいき、彼の鎧は七夕祭り直前までかかって完成しました。
出場者はステージ上でアピールタイムがあるのですが、この二人はステージに上がって馬を切ってサッと降りていきました。
せっかく格好いい衣装を作ったのだから、もっとアピールして!!と思いながら見ていました。
今回の出場者の大半は、アニメかゲームのキャラクターのようでした。私の世代のクレヨンしんちゃんやサザエさんの姿は見当たらず、出場者待機場所は私の知らない日本という感じでした。日本の新しい文化が、海外の人に日本に興味を持ってもらう入口になっていることは嬉しいことではありますが、他にも見てもらいたい日本文化はたくさんあるのにという少し寂しい気持ちもあります。だからこそ、鎧と兜を一から丁寧に作って出場した生徒がいたことが余計に嬉しく思えました。