赴任してから5か月が経ち、帰国まで残り少なくなりました。授業では、毎回異なるアクティビティを行います。カウンターパート(CP)の先生と私は授業前にあまり打ち合わせをしないため、週の前半のクラスでは、時に思う通りに進まない場合もあり、もどかしく感じることもあります。その後、週の後半のクラスに向けて、CPの先生に相談して改善していきます。
学校では、生徒が休み時間に日本語の歌を歌ったり、他の科目の先生は、教室の壁に掲示している書道を見て、日本語の授業の様子に関心を持ってくれるようになりました。校長先生は、「今週は何をしたの?その動画を、Whats App(メッセンジャーアプリのこと)で送って!」と授業の中の生徒の様子に興味を示してくれます。校長先生が授業を見学に来てくださり、そのとき「使われていない教室を日本語の教室に使ってはどうか」と提案してくれました。
その使われていない教室は、以前PCが置かれていたようです。今は設備が壊れて使われていない教室でした。校長先生もCPの先生も、日本語の教室を「翔子さんの好きなように使ってください」と言ってくれました。私は、CPの先生と相談して、この部屋に私が持ってきた日本地図や、書道の授業で生徒が書いた作品、授業で使った写真などを飾ることにしました。
ときどき、日本語の授業をこの教室で行います。1月から始まった先生方への文化紹介(週1回)も、この教室で行い、私の活動拠点になっています。
本当は、休み時間にも生徒に気軽に遊びにきて欲しいのですが、生徒は恥ずかしいようで、教室の前の廊下から、私に聞こえるように(?)「しょうこせんせ〜!」「こんにちは〜!」など、知っている日本語を大きな声で話してくれます。
普段の活動の成果は目に見えにくいですが、赴任直後に比べて、生徒や先生方との距離も近くなっていることを実感します。「日本人の私がここにいること」を活かして、生徒に「日本語」や「日本人と話すこと」を身近に感じてもらえると嬉しいです。