私が出会ったベトナム・ハイフォンの人たちは日本が大好きで、高い関心を持っている人が多いと思います。街を歩いていると、時々「こんにちは」と日本語で話しかけてくるベトナムの人もいます。ある日、私がローカルフェリーで川を渡っていました。乗り合わせた男性が、私が日本人と分かるとスマートフォンを取り出して、「娘が愛知の学校に行っている」と娘さんの写真を見せてくれました。そして、その場で日本にいる娘さんとも電話でお話をしました。さらに夕食まで招待されました。それほど私が出会ったベトナムの人は日本のことが好きです。
私が活動するチューバンアン中学校で「越日文化交流祭り」が開かれました。その時の様子をご紹介します。
司会役の生徒は和服姿で、流暢な日本語で進行していきます。一瞬「ここは日本だったっけ?」と思うほどの上手な日本語でした。
「環境問題」がテーマの1つだったので、日本のごみ事情についても紹介されました。日本では可燃ごみ・不燃ごみ・リサイクルごみ・プラごみ・粗大ごみなどに分別して出すこと、錦鯉が泳いでいる側溝もあることなどが紹介されました。ベトナム人の生徒たちは日本の徹底したごみ出しの事情にびっくりするとともに、感心していました。
レジ袋を減らす一つの方法として、日本の「風呂敷」も紹介されました。ハイフォン派遣の日本語パートナーズが風呂敷の包み方を紹介したのち、代表の生徒が風呂敷で包みます。「お使い包み」は私も知っていましたが、「すいか包み」や「びん2本包み」など私たち日本人にもなじみの薄い包み方が出てきて、私も緊張しました。
異国で日本のことを紹介されると、普段は何気なく暮らしていた日本の良さや素晴らしさが改めて分かります。
学級ごとの出し物もあり、日本の歌「パプリカ」や「よさこい踊り」などが披露されました。全校生徒で「幸せなら手をたたこう」を歌ったときは、はるか遠く離れた日本のことが思い出され、胸がジーンときました。
ステージ周辺には、日本食コーナー、ベトナム食コーナー、折紙コーナーなどのブースが出され、大いに盛り上がりました。