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帰国後の“その後”

派遣期間:2019年8月~2020年3月

私はインドネシアから帰国後、新型コロナウイルスの感染予防のため、就職活動も休止して自宅にいましたが、2020年5月末から就職活動を再開しました。その結果、お陰様で奈良県教育委員会からお誘いがあり、6月から奈良県立高取国際高等学校の英語教員として勤務しています。

授業では、ALT(アシスタント・ランゲージ・ティーチャー)との英会話やコミュニケーション英語、異文化理解の授業をしています。英会話の授業では、アメリカ人とのチームティーチングで自分自身がCP(カウンターパート)となり、日本語パートナーズ(NP)として参加していたインドネシアでの日本語授業とは逆の立場で教えています。

また、異文化理解の授業では、インドネシアの高校の状況を説明したり、さまざまな国の人と国際交流をする際には、言語だけでなくその国の背景にある文化や宗教、例えば、ムスリムの習慣などの話を取り入れたりして、生徒たちの国際理解を深めています。

特に勤務する高校は国際教育が奈良県下でも特に盛んで、新型コロナウイルスの流行がなければ、毎年アメリカ、フランス等の欧米各国を中心に、台湾やインドネシア等のアジア各国からも留学生が多数、来校しています。そうした中で、NPとしての経験を話す機会も多く、授業科目の内容や授業の時間割がインドネシアと日本では大きく違うことなどを説明しています。例えば、インドネシアの多くの学校には宗教の授業があり、イスラム教とかかわりの深いアラビア語を話せる先生がいること、また私の勤務校ではスペイン語やフランス語を第二言語として選択することができますが、インドネシアでは日本語を第二言語として選択できることなどを話しています。

就職先の学校の写真1
就職先の学校の写真2
就職先の学校の写真3

高校のクラブ活動では華道部の担当をしており、生け花を9月の文化祭で展示しました。また、インドネシアのかつての派遣先校と今の勤務校とのオンライン国際交流についても、12月にインドネシアの学校が再開していれば実施することを模索中です。

就職先の学校の写真4
文化祭で華道部の展示
就職先の学校の写真5
校舎内の国際ホール

また、近年、日本の小・中・高等学校には、在留外国人の子女の入学者が増え、日本語教育の需要も高まっています。私は教員であると同時に日本語教師として、将来、在留外国人の子女が孤立することなく日本社会に溶け込めるように日本語学習をサポートしたいと思っています。

Writer
インドネシア バンテン州
野津 義隆さん

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