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トライシクルとコルドバの空

世界の皆さん、こんにちは!フィリピン9期の船木香です。私は10月からセブのマクタン島に派遣されています。セブのマクタン島と言えば皆さんはリゾートを思い浮かべると思いますが、私が住むエリアはコルドバという町で、リゾートとはかけ離れたローカルで落ち着いたところです。

私の派遣先校は2校あります。1校はコルドバ公立高校といって、これは徒歩で25分くらいなので歩いて通っています。学校に着くころには汗だくで、いつも先生たちがコピー用紙で背中の汗を拭いてくれます。

コルドバ公立高校周辺の通学路

もう1校はマリゴンドン公立高校、これは、歩くと45分くらいかかるので、トライシクルという乗り物を使って通っています。トライシクルは、サイドカー付きのバイク又は自転車です。自転車の場合は2人か3人のお客さんが乗りますが、バイクのトライシクルには5人~、多いと7人くらい乗ります。

道を行き交うトライシクル

乗りたい時は手を挙げて、通りかかるトライシクルを捕まえます。そして、「サ(セブアノ語で場所を指す言葉)、マリゴンドン」と行き先を告げます。そして、降りたい場所に差し掛かったら「ルガーラン(セブアノ語で、降りますという意味の言葉)」といって、お金を払って降ります。

料金は距離によって変わるようですが、私がいつも乗っている3.8㎞の距離で20ペソ(日本円で約50円)です。

乗り心地は……良いとは言えませんが、見た目ほど悪くはないです。舗装されている道路を走っていても、かなり揺れて頭をぶつけそうになります。でも、まだぶつけたことはないです。こんなに車体からはみ出して乗っていても大丈夫なのかな、と心配になることがありますが、まだ一度も振り落とされていません。

慣れてくると、好きな場所から乗って好きな場所で降りることができて、安価でとても便利です。朝の通勤時間や夕方の帰宅時間になると、大きな道路はトライシクルで溢れかえり、まるでトライシクルの川が流れているのかと思うくらいです。

トライシクルに乗っている間は、ぎゅうぎゅうで身動きがとれないこともあり、ひたすら景色を眺めています。コルドバには高い建物がほとんどないので、空がとても広いです。

トライシクルからの空の眺め

今は雨期なので、天気も変わりやすく、空がいつも変化するので見ていて飽きません。たまに、空を眺めてぼうっとしていて、降りるべき住居を通り過ぎてしまうこともあります。それと、空を眺めているおかげで、トライシクルの激しい揺れでも酔いにくいかもしれません。

日本に帰国したあと、一番思い出すのはこのトライシクルで揺られながら見る大きな空なのかもしれないなあ、と思いながら、片手に20ペソ、振り落とされないようにもう片方の手でトライシクルの手すりを握りしめ、今日も元気に学校へ向かっています。

Writer
フィリピン セブ
船木 香さん

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