こんにちは、インドネシア・東ジャカルタに派遣されている大野雅雄です。今回は、CP先生(現地の日本語の先生)が日本での研修に参加している間、派遣先校であるSMK Pusakaで行った授業「書道」の様子を紹介します。
11月11日に3クラス3コマで書道の授業を行いました。1コマ1時間の短い時間の中で、書道の紹介、体験を行うことは、日本人にとっても難しいことです。私は、5歳の時から書道塾に通い、非常勤講師として勤務していた間も高校生に教えたり、卒業証書の名前を書いたりしました。何十年と経験を積んでもまだまだなのに、インドネシアの高校生に理解してもらい、作品ができるかどうか心配でした。
初めに、日本で準備したPPT(パワーポイント)で書道用具、筆の持ち方、書き方をSMK Pusakaの日本語教師Dinda先生と一緒に紹介しました。特に日本の書道は、漢字のほかに「カタカナ」「ひらがな」があることや、今日書いた作品は「にじみ」や「かすれ」があり、二度と同じ作品ができないという説明を真剣に聞いてくれました。言葉には「言霊」があるように、書道にも、「今の心境や人柄がわかるよ」と付け加えました。続けて、私がインドネシアに来てから作ったYouTubeを見てもらいました。これは、書道の意義と書き方をインドネシア語で作ったものです。作成に当たっては、派遣先校SMK Paramithaの日本語クラブの生徒2人とCPのPuji先生、同期のNP(日本語パートナーズ)西脇さんに協力していただきました。
このYouTubeを見たインドネシアの多くの人が、書道に興味を持ってくれたら私のパートナーズ活動も大成功です!
次に、教室前方に集合してもらい、実際に半紙に書きました。書き上げたとき「うぉ、すごい」と歓声があがりました。そして、準備しておいた「見本一覧」と「QRコード表」を配り、生徒たちは、各自のスマホを使い、YouTubeを見ながら半紙に書きました。その間、私は希望する生徒に手本を書いて回りました。
YouTubeで書き順を確認する生徒(右)
授業で使った補助教材
素晴らしい作品ができあがりました!
完成した作品を見ると、「友人」「夢」「幸せ」「友好」が多いことがわかりました。私の想像を超えて、素晴らしい作品ができ、記念撮影も皆楽しそうでした。この貴重な時間を学校全体で共有したいと思い、壁新聞を急遽、作ることにしました。貼った壁新聞を自分のスマホで撮る生徒もいました。
壁新聞 特別号「書道」
Nurindah校長(右)と
最後に、今回の壁新聞作成にあたり、インドネシア語の翻訳を外国語研修のNawi先生に助けていただきました。大変お世話になり、本当にありがとうございました。