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シニアNPだからできること

早いもので、6カ月の派遣期間が終わろうとしています。今回は総括と共に、私の課題であった「シニアNP(日本語パートナーズ)だからできること」を振り返ろうと思います。

1. シニアNPならではの活動(社会問題、コンテスト指導など)
生徒と世代の近いNPはアニメや音楽を通じて高校生と親しくなることが比較的容易ですが、シニアはどうすればいいでしょうか? 私の一つの答えは、簡単な社会問題なども交え、日本の良いところばかりでなく問題点も理解してもらうことでした。例えば授業で「インドネシアと日本の面積・人口」を採り上げ、人口推移予測や少子高齢化について私がやさしい日本語で話し、CP先生(現地の日本語の先生)がインドネシア語で解説しました。不安はありましたが、生徒達から色々な質問が出て、貧困問題や医療などにも話題が広がり、手応えを感じました。

文化紹介のスライドで「人口ピラミッド」を比較しました

また近くの大学で開催された日本語コンテストで、派遣先校は5部門で表彰され、優秀な成績を収める事ができました。特にスピーチ部門で、私が文法チェックをしたほか、印象に残る話し方、ジェスチャー等を指導し、優勝できたのはうれしい出来事でした。

現地の日本語コンテストで優秀な成績を収めました

2.シニアNPとしてどう見られるかを意識する
下の写真は文化祭のステージで私と一緒に歌った生徒が、インスタグラムに投稿した写真です。「初めて浴衣を着て、日本人の先生と歌うことができとてもうれしかった」というメッセージが添えられていて、私も感激しました。派遣先校のほとんどの生徒にとって私は初めて出会う日本人であり、彼らの人生に影響を与えることができる存在です。NPとして、日本人としてどう見られていることも意識し、前向きな行動を心がけました。彼らが大人になり、社会に出た時に思い出してくれれば本望です。

文化祭でのステージについて、生徒からインスタグラムでメッセージをもらいました

私は現地での活動を終えもうすぐ帰国しますが、これで終わりではありません。
「この貴重な経験を日本のため、インドネシアのためにどのように活かしていくか」という新たな課題に挑戦して参ります。

Writer
インドネシア 西ジャワ
小川 雅弘さん

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