Selamat siang! みなさんこんにちは!インドネシア18期、メダンに派遣されている田中愛乃です。今回はスマトラオランウータンに会えるスポット「ブキットラワン」を紹介します!
ブキットラワンは、北スマトラ、グヌンレウセル国立公園の入り口にあります。この公園はスマトラの熱帯雨林群として世界自然遺産に登録されており、スマトラゾウ、スマトラトラなど希少な野生動物が生息しています。密猟や森林伐採の影響で環境の急変が危惧されているため、危機遺産にも登録されています。
メダンから車で走ること約3時間。車窓からの風景が緑に変わります。途中でアブラヤシ(パーム油が採れる植物)のプランテーションを見かけました。私達の食べ物や日用品に使われているパーム油は熱帯雨林で育ちます。
アブラヤシの木々。プランテーションは熱帯雨林の減少や泥炭地の火入れ等の影響で、環境問題とも深く関わっています
ブキットラワンに着いたらさっそくトレッキング開始!国立公園に入る手前、一面に同じ木が等間隔に並んでいました。これはなんの木でしょうか?
白い液体が流れています
これは、「ゴムの木」です。木の表面を削ると出てくる白い液体は、天然ゴムに加工されます。生産と環境、生活や経済は強く結びついているな、とゴムの木に囲まれて思いました。
森を歩いていると、すぐにオランウータンに出会いました。
最初に発見したオランウータン。こちらを見ています
オランウータンは「森の人」という意味で、名前の通り木の上で生活します。ガイドさんが次々とオランウータンを見つけてくれました。とても可愛くて長い間見つめても全く飽きません。
森の中では、トーマスリーフモンキーという小型のサルや、孔雀のような大きな鳥も見かけました。森を歩くたびに新たな生き物との出会いや、ガイドさんからの学びがあります。
お昼ごはん。ガイドさんがフルーツを切ってくれました。自然の中で食べるフルーツは格別!
帰りはゴムボートに乗って川を下ります。水が透明で綺麗!川遊びをしている人々に手を振ると振り返してくれます。初めましてでもこのフレンドリーさ!私がインドネシアを好きになった理由の一つです。
川付近にもオランウータンとサルがいました。落ちているごみを漁っているようです。
ごみ袋を漁るオランウータン。インドネシアでもごみ問題は深刻です
北スマトラの大自然に癒されつつ、環境問題や動物保護を改めて考える機会となりました。