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ベトナムの旧正月(テト)

ベトナムでは、旧正月のことを「テト」と呼びます。中国の春節と同じように、旧暦で新年をお祝いします。ベトナムは日本に比べて祝日がとても少なく、テト以外は5日くらいしかありません。今年のテトは1月20日から1月26日まででした。町の中は、わくわくするようなお祝いムードに包まれます。今回はホーチミンのテトの様子をお伝えします。

1月20日(金)
「テトになると、ホーチミンから人が消える」という話を以前聞いたことがありました。毎日ものすごい交通量の町を見ていると、さすがにその言葉は信じられませんでした。
いつものようにカフェに行こうと一歩外へ出ると、いつも見る人たちの姿はなく、店の扉もすべて閉まっていました。そのまま大通りに出るまで、見かけたのは犬一匹。本当に驚きました。さすがに大通りに出ると人はいましたが、それでも交通量も激減。カフェから眺める景色もいつもと全然違いました。

普段の交通量

同じ通りの様子(1月20日撮影)

1月21日(土)大晦日
わたしが派遣されているホーチミンでは、テトの期間はグエンフエ通りのフラワーロードが有名です。私が午後訪れた時、既にたくさんの人で賑わっていました。猫年なので、猫のオブジェがたくさんあり、記念撮影の邪魔にならないように歩くのが大変でした。真夜中には新年のカウントダウンとともに花火が打ち上げられ、多くのベトナム人とともに花火を見ながら新年を祝うことができました。

巨大な猫のオブジェ

新年を祝う花火

1月22日(日)元日
グエンフエ通りは朝早くから大勢の人がアオザイを着て写真を撮っていました。男性のアオザイ姿も多く見られました。周辺地域を散歩すると、町の至る所に黄色い花が飾られ、短冊のように封筒がかけられていました。これは日本でいう「お年玉袋」だそうです。赤や黄色が多いようですが、私が見たのは白でした。「幸福」「愛」「知恵」などの文字が書かれています。

黄色い花で華やか

テトの期間中に働く場合、会社は少なくとも3倍以上の給与を払わなければならないと労働法で決まっているそうです。そのため開いている店は少なく、開いていても料金は高くなります。

私は各家庭の旧正月の過ごし方を体験することはできませんでしたが、町中のテトの雰囲気を体感できて本当に良かったです。

Writer
ベトナム ホーチミン
畠山 由紀子さん

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