私の派遣先校は、レストラン科とホテル科の専門学校です。卒業後は、たくさんの生徒がレストランやホテルに就職するそうです。今回は、そんな生徒たちの、日本語の授業とは違う顔をご紹介します。
2学期が始まり11年生(高校2年生)のクラスに行くと、1学期とは全く違う顔ぶれに!実は11年生たちは、実際にレストランやホテルで半年ほど実習を受けるんです。1学期に実習に行っていた生徒たちが学校に戻り、残りの生徒たちが新たに実習に旅立ったのです。
そして12年生(高校3年生)はもうすぐ卒業。卒業前の3月には大切な実技試験が行われます。ホテル科の生徒はフロントでの受付対応やベッドメイキング、レストラン科の生徒は調理やホールサービスなどをテストされます。
その試験を1か月後に控えた2月、私はレストラン科の試験対策トレーニングに、お客さん役として参加しました。
専用の制服でサービスの練習(お客さん役は生徒)
校内には、本物のレストランと同じような部屋があります。サービスをする生徒は、入口から客席への案内、テーブルでのあいさつ、食事やドリンクの提供、食べ終わった食器を下げるといったことを行います。日本語の授業中とは違うキリっとした顔つきに、お客さん役の生徒もちょっと緊張気味……。
厨房で腕をふるう生徒たち
そして厨房では、前菜、メイン、デザートなどの調理が行われます。普段の実習以上に真剣に調理をする様子が見られました。テーブルに提供される料理は見た目も美しく、食べても美味しい!すぐにレストランで出せそうな見事さでした。
メイン料理の鶏肉カレーやバリ料理
こうやって本格的にトレーニングを積むことで、卒業後即戦力として働けるのではないかと思います。特にバリは観光の島。新型コロナウイルスの影響で減少していたお客さんも、少しずつ戻ってきています。派遣校の生徒たちが作る料理を食べ、サービスを受ける観光客の姿を、私も見てみたいです。