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断食しているはずなのに……

こんにちは。今年(2023年)4月からマレーシアのトレンガヌ州に派遣されている加藤です。

マレーシアに来て2週間ほど経ちました。今はちょうどラマダンの時期で、ムスリムの方々は断食をしています。
今回は、マレーシアでラマダンの時期を過ごして感じたことを共有したいと思います。

ラマダンについて簡単に説明します。ラマダンは、ムスリムが断食をする1か月間を指します。しかし、断食と言っても全く食べたり飲んだりしない訳ではなく、日の出前にSahur(サフール)、日没後にIftar(イフタール)という食事をとります。

私が大学でイスラム教について学んでいたとき、断食している人の前で飲食するのは避けた方がいいと教えてもらいました。そのため、私も水を机の上に出さないようにしたり、見えるところで飲まないようにしていました。でも、到着後のImmersion Program(マレーシアの文化や生活に慣れるためのプログラム)で現地の大学生とマレーシア料理を作ったとき、「食べてみてもいいよー、断食してないでしょ?」と言われました。びっくりです。そもそも断食中に料理!?と思っていたのに、ましてや食べていいと言われるとは……。

その後もこのように「断食していないなら食べてもいい」と言われることが何度もありました。ご好意に甘えて食べさせてもらいましたが、やはり断食中の人の前で食べるのは気が引けました。これは個人的にですが、例え相手が気にしていなくても、食べていいよ、飲んでいいよと言ってくれても、私は自分からムスリムの方の前で飲食をするのは控えようと思っています。

このような体験をして感じたのは、マレーシアの人々は自分の宗教を他人に押し付けない、つまり、他の文化を尊重しているということです。しかし、それは一方的ではなく、お互い様でなければいけないと思います。私も彼らの文化を理解し、大切にしながらこれから残りの7か月間生活していきたいです。

イフタールの様子
Writer
マレーシア トレンガヌ
加藤 稚菜さん

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