こんにちは。マレーシアのトレンガヌ州に派遣されている加藤です。
今回は宗教についてお話しします。私はよく、マレーシアで周りの人から「あなたの宗教は何ですか？」と聞かれます。みなさんだったらどう答えますか？
私は、「仏教です」と答えます。これは間違いではないのですが、自分が仏教徒であるという感覚は、正直あまりないです。確かに、家族のお葬式は仏教の方法で行います。家にお仏壇もあります。ただ、「ご先祖様に手を合わせる」、私が実践しているのはそれくらいのような気がします。
中には「無宗教」と答える人もいるかもしれません。私も無宗教の方が近いと思いますが、「無宗教」と答えても、相手がそれを理解したり、受け入れたりするのが難しいかもしれない、また、さらに質問されたときに説明が難しいため、「仏教」と答えるようにしています。
しかし、中にはこの答えに対してこんな返事もありました。
「日本には、神道という宗教があると聞いたことがある」
これにはちゃんと説明した方がいいと思ったのですが、うまく説明ができませんでした。そして、自分があまり日本の宗教について分かっていないことを知り、ネットで調べることにしました。
そして、また同じ話題になったとき、「歴史の中で、仏教と神道はひとつになったり、分かれたりしてきた。だから、日本人はお寺にも神社にもお参りに行くのです」という説明をしたところ、上手く伝わったように感じました。これは、あくまでも私個人の意見で、間違っていたり、不十分であったりするかもしれませんが、自分の中でも腑に落ちた理由だったので、とてもスッキリしました。
神社への初詣
一方で、「以前、日本人に同じ質問をしたら無宗教という答えだった」という返事もありました。これについては、正直に自分の宗教に対する感覚を話し、この方はすんなりと理解してくれたようで安心しました。
私はこのように宗教についての質問に答えています。私はこのおかげで、自分や日本の宗教に対する価値観について改めて考えることができました。その他にも、普段の会話で日本について聞かれると、意外に答えられないこともたくさんありますが、その都度調べたり、人に聞いたりして、私自身も日本のことについて知ることができたらいいと思います。
