こんにちは。マレーシアのトレンガヌ州に派遣されている加藤です。
6月といえば梅雨!ということで、日本語の授業で「てるてる坊主」を紹介しました。
最初に軽く梅雨と「てるてる坊主」の説明をした後、実際に作ってみることに。「みんなぜひ顔を描いてね」と言うと、一斉にペンを取り出して真剣な表情に……。数分後には、生徒一人ひとりの個性が溢れた「てるてる坊主」が出来上がっていました!頭の前後両方に顔を描いたり、吊るす用の紐をスカーフにしたりと本当にクリエイティブ!「先生!先生!」と写真を撮ってほしくて、大きな声で呼んでくれます。こんな生徒の笑顔が見られて、楽しそうな声が聞けて、本当に幸せな瞬間でした。
しかし、よく考えると「てるてる坊主」は特定の神様にお願いをするというもの、私を含め多くの日本人にとっては昔からの「風習」であり、その意識は低いかもしれません。一方で、マレーシアで広く信仰されているイスラム教は一神教です。「てるてる坊主」は唯一神以外の存在にお願いごとをするということになり、望ましくないと考える方もいらっしゃるということを知り、私にとって新たな発見になりました。
文化紹介を行う度、授業をする度、毎日の生活の中で日々新たな気づきがあり、とても充実しています。そしてその気づきは現地に関することに留まりません。日本にいて気づかなかった日本に関することもそうです。普段の何気ない生活では見えないことがたくさんあります。残りの3か月間、どれくらいの、またどんな新しい発見が待っているのか楽しみです!