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インドネシアで学んだことをどう生かすか考え抜いて選んだ進路 - インドネシア3期 成瀬あずみさんインタビュー

インドネシア
成瀬 あずみさん

現地の人々から教わったことをインドネシアに住む日本人に伝えたい……

―日本語パートナーズとしての活動は有意義だったと想像しますが、インドネシアに派遣されていた約9か月は成瀬さんにとってどんな期間だったのでしょう。

成瀬 :これから社会に出ていくにあたり自分は何がしたいのか、何ができるのか、活動しながら考えることのできた9か月でした。インドネシアのコミュニティで人々の「何とかなるさ」という精神に触れて、自分自身の価値観を確かめられたことが大きかったかもしれません。自分が学んできたことや経験したことなど、学生時代を振り返って点と点をつないで考えられたから、「じゃあ、これからどうしていこう」という問いかけもできたんだと思います。

―これからどうしていくか、派遣期間中に方向性は見えましたか?

成瀬 :はっきりではありませんが見えてきました。まず、教育の分野には携わりたいということ。その上で、私を温かく受け入れてくれたインドネシアの人たちへの恩返しにつながるようなことをしていきたいと思いました。

―では、帰国して就職活動を始める際には、迷いもなかったでしょう。

成瀬 :別の戸惑いがありましたね。帰国したのが5月だったので、周りはすでにリクルートスーツを着て臨戦態勢に入っていたんです。自分が就職活動に出遅れていることは明らかで、焦りを感じてしまいました。でも、周りのペースに合わせる必要はないと思い直して。インドネシアで留学やボランティアなどではできない経験をさせてもらったのだから、それをどう生かすか、どんな仕事なら生かせるか考えるところから始めました。

―「教育」と「インドネシア」に関わる職種で、尚且つ日本語パートナーズの活動を通して得たことを生かせる仕事。的が絞られてきましたね。

成瀬 :就職活動に臨むにあたってインドネシアでの9か月を振り返り、改めて思ったんです。首都のジャカルタではなく地方に派遣されたからこそ、かけがえのない経験ができたのだと。「大丈夫、なるようになる」という思考や興味深い文化など、都市に暮らしていては知ることのできないインドネシアの一面に触れることができました。人とのつながりや許し合う心を大切にしている現地の人たちと交流する中で、新しいモノサシを得られた気がします。インドネシアの地方で暮らす人々から、私は多くを教わりました。そして学ばせてもらった以上は、自分が見て触れて知ったことをインドネシアの都市部に住む日本人に伝えたい。そんな気持ちが芽生えて選んだ仕事が、日本人学校の教員だったんです。

―都市部で生活する日本人の子供たちにインドネシアの多様性を伝えていく、と。

成瀬 :インドネシアは異なった民族、宗教、文化が共生する社会で、それぞれが自分たちの価値観を大切にしています。そういう多様な面を知らずにインドネシアにいるのはもったいない。私が伝えることで、インドネシアの都市部にいる日本人の子供たちがインドネシアへの理解を深めてくれたら嬉しいですね。

―成瀬さんはこの先ずっと、インドネシアに関わっていきそうですね。

成瀬 :私が大学で専攻した開発研究の視点から言うと、インドネシアは都市部と農村部の教育格差が大きいんです。いずれは大学院で、教育格差の解決を目指して勉強したいと考えています。インドネシアの方たちへの何かしらの貢献につながる活動ができたら……それが私の軸にある思いです。

―最後に、日本語パートナーズへの参加を考えている人たちにアドバイスを。

成瀬 :いろいろ不安はあると思います。私も就職活動のことが心配でした。でも、思い切って挑戦してみると新たな価値観を得たり、インドネシアにいる日本人や日系の方たちとの出会いがあったり。その出会いがなければ、次のステップも考えられなかったかもしれません。インドネシアの人たちの精神に倣って言うと、やってみれば何とかなる。その一言に尽きますね。

インタビューを終えた成瀬さんの写真

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