2月5日は台湾の春節でした。前日は除夕と言って、日本の大晦日にあたります。街のあちこちで爆竹が鳴り、お正月を迎える華やかさが感じられました。「新年快樂」は年が明ける前に言うと「よいお年を!」の意味になり、年が明けて言うと「明けましておめでとうございます」になるそうです。
お正月飾りは赤が基調で、各家の玄関に飾られ、とても華やかなものです。「福」や「春」の字が逆さまに貼ってあり、なぜ?と思いました。諸説ありますが、逆さま「倒」にするとやってくる「到」という同音の縁起かつぎによるようです。同音の縁起かつぎは日本にもあり、こういうところは日本も台湾も似ていると思います。
また日本人に見慣れないものは、赤の祝儀袋です。お祝い(お正月はお年玉)に使用しますが、子供だけでなく、広くお世話になっている方にあげるそうです。袋のデザインも豊富で、楽しい柄も沢山あります。中華圏は偶数が縁起がいいと考えられていますが、4は縁起が悪く、4以外の数字になるようにしているそうです。紅包の表に縁起のいい言葉を書いたりします。
お正月の親戚の集まりに、私も参加させていただきました。南部は冬でも暖かい(いつも20度以上です)ので、外でしゃぶしゃぶなどをしたり、ゲームをしたりして過ごします。台湾の人々は子供を大切にするので、子供を楽しませる面白いゲームもされていました。大人は麻雀です。カラオケも始まり、日本語の歌も沢山ありました。日本統治時代の影響で日本語を話せるお父さんに教わったということで、日本の昔の歌謡曲を歌っている方がおられました。何か歌うように言われ、何とか台湾出身の歌手の歌を歌うと喜んでいただきました。
少しずつこちらの文化に触れる機会も増え、派遣前に考えもしなかった経験ができつつあります。10か月の任期も半分、折り返しです。後半も新鮮な気持ちを失わず、積極的に活動していきたいと思っています。