派遣先の文化を学ぶことも日本語パートナーズの仕事です。私は先日台湾で一番大きな湖、日月潭へ行きました。日月潭の名前は北側が太陽、南側が月の形をしていることからです。とても美しいところで大変な人出でした。その後近くの九族文化村に行きました。九族文化村は原住民(移民が来る前から台湾に住んでいた人々に対する台湾での言い方)の文化を保護し、体験できるところです。原住民の人々が自然と一体化し、穏やかに暮らしていたことがわかりました。季節がちょうど桜の季節で桜祭りが行われていました。ロープウェーに乗ると美しい景色が一望できました。
翌日私は衛武営芸術文化センターで行われた原住民のコンサートに行きました。その歌声は聞く人の心を癒す美しいもので、澄み切っていました。衣装もとても美しいものでした。高雄の近くの屏東の小学校で始まったグループだそうです。
プログラムが進み、途中ダンスが披露されたりして、観客も盛り上がっていきました。MCから促されて観客が皆掲げたスマホから光を出し、無数の美しい光のもと、ステージと観客が一体化した時、人々のこのグループへの気持ちがわかったような気がしました。最後の曲になったとき観客は皆手をつなぎ、会場全体で歌を歌い始めました。「來唱歌吧 譲我們高興在一起」(来て歌いましょう、一緒に幸せになりましょう。)このグループはドイツやフランス、オーストラリアなど世界中で、そして日本でもコンサートを行っているそうです。
日本語パートナーズになって今まで知らなかったことを沢山知ることができました。知ることは自分の進む方向を決める第一歩になります。どの方向に光を求めていくか、今まで持っていた選択肢とは違うものを今回頂いたと思います。衛武営で聞いた、澄み切っているけれど、力強い歌声をいつまでも忘れたくないと思いました。そして私に今出来ることを続けていこうと思っています。