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ベトナム短期(2025年度)活動報告

日本語パートナーズ派遣事業(短期)は、派遣先ごとに異なるニーズに対応するため、地域・対象者等を限定したうえで募集を行っています。

今回のベトナム短期(2025年度)では、日本国内の地方自治体や国際交流協会等の団体で、多文化共生分野に携わっている方々を対象に募集・選考を行い、7名1グループとして派遣し、ダナン及びその近郊の高等教育機関等で日本語を学ぶ学生との交流を深めました。

ベトナム短期(2025年度)活動スケジュール

日本語パートナーズベトナム短期(2025年度)
寿賀素子、鈴木波、玉置桜、土井佳彦、白地千晴、前波美雪、脇坂由紀香

ベトナム中部に位置するダナンは、ユネスコ世界文化遺産に登録された古都フエやホイアンへの玄関口として知られ、美しい白砂のビーチと近代的な都市景観が調和する魅力溢れる場所です。
私たち日本語パートナーズ(以下、NP)ベトナム短期(2025年度)は、2026年3月8日から3月14日までの7日間、ダナンにある2つの大学と送り出し機関を訪問し活動しました。そこでは、学生たちの日本語学習に対する意欲や日本への関心の高さに触れ、多くの気づきと学びを得ました。その充実した7日間を振り返ります。

在ダナン日本国総領事館を表敬訪問しました

派遣先での活動の様子・内容

ダナン外国語大学では、日本語専攻の3年生と街歩きを行い、4班に分かれて学生のガイドのもと、ダナンの様々な名所を巡りました。そこでは、私たちにもベトナム語を話すミッションがあり、限られた時間の中でも学生から教わって奮闘しました。合間にはたくさん写真を撮って(ベトナムの人たちは写真を撮るのが大好きで、撮り方がとても上手です!)交流を深めることができました。

生活の場でもあるコン市場(左)と風光明媚な五行山(右)

同大学では1年生の日本語の授業にも参加し、前半では日本語会話練習の相手役を務め、後半に文化紹介を行いました。文化紹介のアイスブレイクとして行った学校クイズでは、現役教員のNPが準備した日本の学校の写真や、ベトナムにルーツを持つ日本の生徒の映像を活用。現地の学生と現地の日本語教師との世代間ギャップが垣間見える一幕もあり、笑いの中で文化理解を深めました。浴衣の着付けや「推し活」風のうちわ作りも体験。アニメステッカーが人気で、完成後は浴衣とともに大撮影会となりました。「伝統」と「今」の両面から日本文化を伝える、実り多い時間となりました。

みんな、rất dễ thương(とてもかわいい)!

HUBダナンジャパンでは、日本での就労を控えた方々に向けて、名刺を作成してビジネス会話に挑戦。NPが手作した折り紙製の名刺入れも使って、名刺交換の言葉と動作を実演しました。白玉だんご作りでは、現地で手に入る材料で再現できるよう工夫し、直前にホテルで試作した成果もあってスムーズに調理が進み、味も大好評。食べた後は、日本での交通規則やゴミ分別など生活ルールをクイズで伝え、実際に白玉だんご作りで出たゴミを分別して終えました。楽しい中にも「日本での生活」をより具体的にイメージしてもらうことを目指しました。

日本での活躍を心から応援しています!

ドンア大学では、「ゆるキャラを作ろう」というテーマで文化紹介を行いました。学生たちが事前に「ダナンの魅力」についてよくまとめていて、それをもとにアイデアを出し合い、それぞれのゆるキャラを描きあげました。班ごとに日本語で発表し、コンテスト形式で投票、表彰まで行うなかで、学生との距離が自然と縮まり、何より、私たち自身にダナンへの関心と親しみが増していきました。日本語を使って自分たちの地域の魅力を発信する活動は、言語学習と文化理解の両面で意義のあるものとなりました。

性格、特技、好きなものまで設定を練り上げたゆるキャラ

実は今回、当初予定されていた中等教育機関での活動が派遣の直前にキャンセルとなるハプニングがありました。また現地入りしてからも、活動内容・準備に修正が必要となる場面がありましたが、国際交流基金の職員やベトナム日本文化交流センターの職員、ダナンに派遣されている日本語専門家から現地の情報やアドバイスをいただけたことが大きな力になりました。異なる所属と経歴を持つ7人がNPとして協働したこと自体が「多文化」理解の場であったようにも思え、そこから学んだことも数多くありました。

印象に残ったこと、気づきがあったこと

ベトナムの魅力は、若いエネルギーと美しい景観、食文化だけでなく、人と人との距離の近さ、今この瞬間を大切にする価値観にもあります。思わず笑ってしまうようなおおらかな出来事の数々は、私たちの心の余裕や他者へのまなざしを見つめ直すきっかけにもなりました。
今回の活動と、その合間に散策した街のいたるところで、ベトナムの人々の温かさと前向きなパワーを受け取りました。また、日本語を学ぶ学生や日本での就労を目指す方々の真剣な姿に触れ、日本側の受け入れのあり方についても改めて考えさせられました。

この活動を今後どのように活かしていきたいか

私たちはこの経験を、それぞれの立場で今後に活かしていきたいと考えています。多文化共生の実現に向けて主体的に関わること、日本で出会う外国にルーツを持つ人々への理解を深め、支援や交流の場づくりに取り組むこと、そして今回出会った人々との繋がりを大切にし続けること。その一つひとつが、今回の派遣の延長線上にある実践だと感じています。

7日間という短い期間ではありましたが、現地での出会いと経験は、今後の私たちの行動や考え方に確かな影響を与えています。この学びを日本に持ち帰り、それぞれの現場で還元していくことが、私たちにできる次の一歩だと考えています。

ダナンに派遣中のベトナム12期のNPと一緒に、火を噴くドラゴン橋へ!

Writer
ベトナム
ベトナム短期(2025年度)さん

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