みなさま、こんにちは。
マレーシアのジョホール州に派遣中の津島杏奈です。
6月に、国際交流基金が主催する第20回マレーシア高校生日本語弁論大会がありました。 私の派遣先校では、4年生(高校2年生)から有志を募り、6人もの生徒が参加を希望してくれました。
スピーチコンテストのテーマは「口」で、生徒は約5分間のスピーチを行います。
日本語で原稿を書き上げ、すべて暗記し、思いを乗せたスピーチをする。
生徒にとって初めての経験であり、どの段階を切り取っても、とても大変で時間がかかったことと思います。
放課後に集まってスピーチコンテストの準備をする生徒たち
生徒に聞いてみたところ、みんな原稿を暗記することが一番大変だったと言っていました。
まだ習っていない単語や文法が多くあるのに加えて、イントネーションやポーズの取り方など、スピーチを行う上で注意する点は他にも沢山あります。
スピーチコンテストの準備以外にも補講や課題が沢山ある生徒たちからは、思うように練習に時間を割けず、焦りや苦しさを感じている様子も見えました。
そしていざ原稿を覚えてレコーディングをするとなっても、途中で内容が飛んでしまったり、緊張で思うように話せなかったり……。
その度に最初からやり直しになるので、合計10回以上撮り直している生徒もいました。
しかしその分、すべてを終えた後の達成感溢れる生徒たちの笑顔は、一層輝いて見えました。
学校のスタジオでレコーディングをしました!
大きなチャレンジでしたが、一生懸命取り組み、自分たちのスピーチを成功させた生徒たち。そもそも「挑戦しよう!」と1歩踏み出してくれた生徒たちを大変誇りに思います。
私自身、スピーチをした経験も指導した経験もありませんでしたが、現地の日本語の先生(CP先生)に相談しながら、生徒たちのサポートに携わる中で多くの学びがありました。 技術面だけでなく、生徒からも積極的に挑戦する姿勢など大切なことを教えてもらった気がします。
この経験が、生徒の今後の自信に繋がればとても嬉しいです。