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満を持して!奥深いラムタイの世界

サワディーカー
タイ・パトゥムターニーに派遣中の新毛晴与です。

タイに来て半年が経ち、派遣期間も残りわずかとなりました。
こうして現地からパートナーズの声を寄稿することができるのも、限られた貴重な機会となります。

今回は満を持して、タイの舞踊「ラムタイ」と、伝統的な仮面劇「コーン」をご紹介します!

私はダンスや踊りが大好きなので、「ラムタイを学んでみたい」と学校の先生に相談してみたところ、あれよあれよという間に派遣先校のナータシン(タイの伝統的な舞台芸術)の授業に毎週参加させていただくことになりました。
先生方はもちろん、生徒の皆さんや授業のお手伝いに来ている実習生の大学生の皆さんに大変お世話になっております。

授業風景 タイドレスの着付けを学ぶ様子

そしてこの度ナータシンを学ぶ生徒の校外学習に同行させていただき、一緒にコーンを観劇することができました!

コーンはタイで400年以上にわたり受け継がれてきた古典的な舞踊劇です。
唄や伝統的な楽器の演奏、衣装や仮面を身にまとった演者の動き・踊り、舞台上のさまざまな演出や仕掛けが一体となって物語が進行していきます。日本の歌舞伎に類似する点が多いと感じます。

コーンは主にラーマキエンという古典文学を基に演じられます。主要な役はプララーム(人間の男性)、ナンシダー(人間の女性)、トッサカン(鬼の王様)、ハヌマン(猿)です。

左奥から右手前に、順に「ハヌマン」、「トッサカン」、「プララーム」、「ナンシダー」

今回私たちが観劇したのは「クンパカントットナム」という演目です。
人間と猿のチーム対鬼のチームの戦争が舞台です。鬼を率いるトッサカンの弟であるクンパカンが、トッサカンに命じられ、巨大化し川に寝そべって水を止め、こちらも巨大化したハヌマンと戦うというあらすじのお話です。

トッサカンの仮面を被ってパシャリ

今まではトッサカンに弟がいることなど知りもせず、ハヌマンのポーズや動きがユニークで好きだったのですが、観劇後は断然クンパカン推しになりました。555(ハハハ)(タイ語の「(笑)」)

終演後に記念写真をパシャリ
この手の形はラムタイのポーズで「ジープ」と言います

手の形やポーズの角度、一つ一つの動きが持つ意味等、ラムタイやコーンの基礎を学んでから観るタイの踊りは最高でした。演目前にはタイ国王の曲に合わせた群舞があり、踊り手の皆さんの修練を感じられて大感激でした。

私はどうしても踊りに目が行きがちなのですが、演者と呼吸を合わせながら行われる演奏や、古典的な手法と最新技術を用いながら水中や戦闘を表現した舞台演出、手作業で作られたきらびやかな衣装……。どれも素晴らしくて、観劇していると胸がいっぱいになりました。
舞台の終演後には仮面をつけていた演者さんが仮面を外して挨拶してくださいました。皆さん清々しい表情で、こちらまで何かをやり遂げたような気持ちになりました。

カーテンコールの様子
出演者が仮面を脱ぐと歓声が上がりました

今回このような素敵な機会をいただき、タイのことがもっともっと好きになりました。
もっともっと知りたいとも思いました。

帰国まであと少し。残された時間を大切に、お世話になった皆さんに今までの感謝の気持ちも伝えていきながら活動していきたいです。

Writer
タイ パトゥムターニー
新毛 晴与さん

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